天明(てんめい) 曙酒造
●若手後継者が目指す新たなる福島酒
曙酒造は日露戦争が勃発した明治37年(1904年)、会津坂下町に創業した酒蔵です。
創業者の鈴木幸四郎氏は、地元の味噌を造る蔵で大番頭を任されていた人物でしたが、ある日、小作人が作る米の良さに着目し、独立して酒蔵を興したのが始まりとのことです。
現在100年を超える歴史を持つ曙酒造ですが、3代続けて女性が就任しており、「女系の酒蔵」という歴史を持っています。
その昔、酒造りの現場は女人禁制と言われた時代がありましたが、その時代背景を考えると曙酒造は全国でも大変珍しい歴史を持つ酒蔵と言えるでしょう。
その曙酒造に新たなる後継者が登場します!
●20代で杜氏を継いだ次期蔵元
写真中央の人物は、曙酒造で杜氏を務める鈴木 孝市(すずき こういち)さん。
5代目にあたる鈴木明美蔵元のご子息で、次期蔵元となる人物です。
孝市さんは東京農業大学に進学しますが、実家に戻る前に一般的な社会体験をしたい、という理由で大学を中退。東京で一般企業に就職します。
ところが就職して2年目のある日、母の鈴木明美蔵元杜氏が大病を患い、また、彼女がいない酒造りをカバーすべく頑張った父親の鈴木孝教さんも、無理がたたり入院することになります。
このとき「蔵の未来と自分の将来」について向き合う時間が増え、孝市さんは蔵に戻る気持ちを固めます。
両親のサポートを仰ぎながら実家の酒造りを手伝い、蔵人としての経験を積み重ねていき、そして27歳を迎えた2011年、母より杜氏職を引き継ぎます。全国的にも珍しい、20代の若い杜氏がこの時誕生しました。
そして孝市さんが杜氏に就いたこの年から、「天明」は新商品を続々と送り出します。
お求めやすい価格設定で楽しめる純米大吟醸「ちょいリッチ」シリーズ。
蔵の創業以来、初めてとなる山廃仕込みの純米酒「HOMURA(ほむら)」。
そして地元のヨーグルトで造った新感覚リキュール「スノードロップ」。
平均年齢20代の若い蔵人と共に、失敗を恐れずチャレンジを続ける新進気鋭の醸造家として、美酒への挑戦を続けています。
●震災を乗り越えてゼロからの再出発
2011年に発生した東日本大震災。会津坂下町の曙酒造も大変な被害に見舞われました。
創業以来の母屋は全壊。倉庫に保管していた大吟醸を始めとした多数の酒は床に散乱。漆喰の厚い土壁も、あちこちが崩れたそうです。
国道は避難してきた人々の車で渋滞。
原発事故が起きた直後、ニュースを見た外国人の知人から「コーイチ 早く逃げろ」という国際電話がかかってきたそうです。
先行きがわからない中、蔵は「酒造りを中断し安全な土地へ避難しなくてはいけなくなること」まで覚悟されたそうです。
その時に「自分たちに何ができるのか。会社として、酒蔵として、何ができるのか。酒造りが出来ることは当たり前ではなく特別なこと」という意識が芽生えました。
そして出した答えが、「笑顔の輪を作り出さなければいけない」。です。
『日本酒を造る自分達は、日本酒を使い、暗い世の中に少しでも多くの「笑顔の輪」を作り出さなければならない。』
『日本酒の力、日本酒の輪で、被災した東北、地元福島、そして日本を盛り上げなければならない。』
自らの蔵も被災し、大変な状況の中、天明はゼロからの気持ちで酒造りを再開し、この年「ハート天明」「天明 中取り零号」をリリース。特に「ハート天明」は売上の一部を義援金として寄付し、天明の気持ちを表すシンボル的な商品となりました。
辞書によると「天明」とは夜明け前、明け方を表す言葉とあり、これは社名「曙」と同義語にあたります。
「天明」の酒は、造り手の気持ちが酒に伝わっているかのような独特の優しい味わいが特徴です。舌にさらり、ふわりと触れるソフトな酒質は、飲む人の表情を笑顔で満たしてくれるような、温かいお日様のような酒と言えるでしょう。
地酒.COMは蔵元との太いパイプにより、
商品の安定供給を受けています。
写真の左にいる人が地酒.COM代表の佐野吾郎、左の方が天明醸造元 曙酒造 6代目 鈴木 孝市蔵元です。(2013年に蔵元に就任)
販売はインターネットを代表する佐野屋が蔵元に代わって責任を持って行わせて頂きます。
当店は蔵元との強い信頼関係により、商品の安定供給を受けております。インターネットで天明(てんめい)をお求めの際は、是非とも地酒.COM、佐野屋をご利用下さい。
各種メディアの取材には喜んでご協力させていただきます。
取材のご依頼は「お問い合せフォーム」から。
またはお電話(072-840-2920)から。
地酒.COM 佐野屋は話題性のある酒蔵の情報を御提供致します。メディアの皆様の取材に御協力させて頂きます。
2024年5月
●「全国新酒鑑評会」で入賞!
曙酒造は2024年5月「令5酒造年度全国新酒鑑評会」にて入賞しました。
2023年 6月
●「SAKE COMPETITION 2023」にて純米吟醸部門にてSILVER受賞!
本年は、出品数を1,000点に絞り、審査環境を変えるなど、今後の継続的開催に向けての検証を行い、4年ぶりの開催となりました。
その中から純米吟醸部門にて、「天明 純米吟醸 火入 黒の天明」がSILVERを受賞しました。
2023年5月
●「KURA MASTER 2023」にて金賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、アルコール飲料のスペシャリスト、レストランやカーブの経営者、シェフ、料理学校など、飲食業界で活躍中のプロフェッショナルなど。全ての出品酒はブラインドティスティングにより審査され、まずは各部門ごとにプラチナ賞と金賞が選ばれます。
その結果、純米酒部門において「天明 純米火入 50*65 オレンジの天明」が金賞を受賞しました。
2023年 5月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2023」にて銅メダル受賞!
2023年4月24日から27日の4日間、ロンドンでにおいて世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2023」のSAKE部門の審査が執り行われました。その結果、純米大吟醸の部において、「純米大吟醸 絆舞 佳酔」が銅メダルを受賞しました。
2023年3月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023」にて金賞受賞!
2023年3月、東京都千代田区の学士会館において「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023」が開催されました。13年目となる2023年の今大会は276社から1,054点がエントリー。その中からプレミアム大吟醸部門において「天明 一生青春 別撰大吟醸40」と、「純米大吟醸 絆舞 佳酔」 が金賞を受賞しました!
2023年3月
●「dancyu」に「天明 純米火入 50*65 オレンジの天明」が掲載されました
2023年3月号の食関連雑誌「dancyu」は「ほとばしる 日本酒2023」。
そこで「天明 純米火入 50*65 オレンジの天明」が掲載されました。「福島の酒はなぜ旨いのか?若手蔵元が語る 進化と深化」のコーナーで紹介されています。
2022年 4月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022」で銀メダル受賞!
2022年4月24日から27日の4日間、ロンドンでにおいて世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2022」のSAKE部門の審査が執り行われました。
その結果、純米大吟醸の部において「天明 純米吟醸50 黒の天明」が銀メダル、大吟醸の部において「天明 一生青春 別撰大吟醸40」が銅メダル、古酒の部において「天明 掌玉 mellowness reborn 純米大吟醸 超低温 3年熟成」が銀メダルを受賞しました。
2020年9月
●第14回「インターナショナル・サケ・チャレンジ」にて各賞受賞!
2020年9月16日、東京・港区の東京アメリカンクラブにおいて、国際的日本酒コンテスト、第14回「インターナショナル・サケ・チャレンジ」が開催されました。
本年度は各審査員が全ての酒を審査する方式で行われ、各賞が決定されました。
30点満点の評価表を用いて以前よりも更に詳細な項目に分かれた外観、香り、味わい、そしてそれらの総合的印象として調和と気品、精神的高揚感・充足感の有無も評価し審査されました。
その結果、「天明 福乃香 純米」が銀賞を受賞しました。又、「天明 純米大吟醸 火入 一年熟成」がブロンズ賞を受賞しました。
2020年6月
●「フェミナリーズ世界ワインコンクール2020」にて金賞受賞!
フェミナリーズ世界ワインコンクールとは女性ソムリエ、女性醸造家、女性ワインジャーナリスト、女性シェフなど、世界の女性ワイン専門家がブラインドで厳正審査をする、国際酒類コンペです。日本酒の輸出拡大に伴い2020年から「日本酒部門」が増設されました。
2020年6月1日から11日、フランスのパリ、ボーヌ、ボレーヌの3会場にて「第14回フェミナリーズ世界ワインコンクール」が開催され、審査の結果、熟成酒部門において「天明 掌玉(しょうぎょく) mellowness reborn(メロウネスリボーン) 純米大吟醸 超低温 3年熟成」が金賞を受賞しました。
2020年5月
●「全国新酒鑑評会」で入賞!
曙酒造は2020年5月「令和元酒造年度全国新酒鑑評会」にて入賞しました。
2020年度の全国新酒鑑評会は新型コロナウィルス感染症拡大に伴う対応として、本来執り行われるはずの結審は中止となりました。予審の結果をもって入賞酒を決定し、金賞酒は選定されていません。
2019年6月
●「全米日本酒鑑評会 2019」で金賞受賞!
2019年6月、ホノルルにあるハワイ・コンベンション・センターにて「US National Sake Appraisal 全米日本酒歓評会2019」の審査が行われました。512品の出品酒を香り、味、バランス、総合評価の4つのカテゴリーで審査。
その結果、純米部門において「天明 槽しぼり 純米火入 50*65」が金賞を受賞しました。
2019年5月
●「インターナショナルワインチャレンジ2019」にて銀メダル!
世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2019」のSAKE部門の審査会がロンドンで開催され、9部門のトロフィー受賞銘柄が5月18日に発表されました。
その結果、純米酒の部にて「天明 槽しぼり 純米火入 50*65」が銀メダルに選ばれました。
ほか、COMMENDEDにおいても入賞しています。受賞酒詳細はこちら。
2019年2月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」で受賞ラッシュ!
2月28日「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」が開催され、9回目を迎える2019年度は250社から883点のエントリーされ、その中から天明は最高金賞と金賞を多数受賞しました! 以下受賞の詳細。
●メイン部門 最高金賞
一生青春 特別純米
●大吟醸部門 最高金賞
天明 大吟醸 一生青春
●大吟醸部門 最高金賞
天明 大吟醸 一生青春
●メイン部門 金賞受賞
天明 槽しぼり 純米本生 50*65
●大吟醸部門 金賞
一生青春 純米大吟醸
●がプレミアム純米部門 金賞
天明 槽しぼり 純米吟醸 本生 みどりの天明 50*55
2018年5月
●「平成29酒造年度全国新酒鑑評会」3年連続金賞受賞!
2018年5月「平成29酒造年度全国新酒鑑評会」にて、「天明 一生青春 別撰大吟醸40」が金賞を受賞致しました。金賞は3年連続、5度目の受賞。入賞は6年連続です。
2018年3月
●岩手県新酒鑑評会にて金賞W受賞!
2018年3月に開催されました岩手県新酒鑑評会におきまして「天明」「一生青春」がともに金賞を受賞しました。
2018年1月
●「天明 中取り零号」がTBS系「なかい君の学スイッチ」で紹介されました!
1月22日23:56〜放送TBSテレビ番組「なかい君の学スイッチ」にて日本酒特集が組まれました。テーマは「芸能人が自分好みの日本酒を選ぶ」というもの。
そこで「天明 新米新酒 中取り零号 瑞穂黄金」が司会者中居正広さんが選ぶナンバーワンの日本酒として選ばれました。
当店では中取シリーズとして現在「天明 新米新酒 中取り参号」と「天明 新米新酒 中取り四号」を取り扱っています。
2016年9月
2016年9月
2016年3月
●『平成28年福島県春季鑑評会』にて各賞受賞!
2016年3月、『平成28年福島県春季鑑評会』にて、「天明 純米大吟醸」が金賞を受賞し、「天明 大吟醸 一生青春 鑑評会出品酒」が県知事賞を受賞しました。県知事賞は14年ぶり、純米の金賞も8年ぶりの受賞。
2016年2月
●雑誌『サライ』2016年2月号「今年呑むべき日本酒30本」にて天明 新米新酒 中取り弐号が選ばれました!
雑誌『サライ』2016年2月号「今年呑むべき日本酒30本」にて天明 新米新酒 中取り弐号が選ばれました。
2015年2月
●『danchu 2015年2月号』に天明 焔(HOMURA)
生もと 特別純米本生が紹介されました。
2015年2月号の『danchu』に「こんなきれいな生もとがあるなんて!」の特集にて、
天明 焔(HOMURA) 生もと 特別純米本生が紹介されています。