旦 (だん) 笹一酒造 (ささいちしゅぞう)
●山梨県から注目の地酒が誕生!
山梨県と聞くとワインを連想される方が多いのではないでしょうか。
甲州ワインや勝沼ワインに代表される日本有数のワイン王国、山梨県。
そんな山梨県から新たな1本の地酒が名乗りを上げました。
その名は「旦(だん)」
取材当日、新富士駅で新幹線を降りるとあいにくの雨でした。
晴れていればきれいな富士山が拝めるものを…。
プリウスは山梨県に向かって走り始めました。
青木ヶ原に入った辺りから雨は雪に変わりどんどん強くなっていきます。
そして、山梨県の大月市に入ると、辺りはまるで北国のような雪景色に。
車を走らせること約2時間。
大月市の最西部、甲州街道随一の難所として有名な笹子峠へと続く町、笹子町。
この地で「旦」を造る「笹一酒造」に到着しました。
●日本一の酒を目指す「旦(だん)」
「笹一酒造」は1919年(大正8年)に設立された現在で4代続く酒蔵です。
創業当初の屋号は「花田屋」と言い、初代蔵元、天野久さんが「笹一」と命名。
「笹一」とは酒を表す「笹」と、日本一の「一」を組み合わせた物で、「日本一の酒を目指す」という意味があったそうです。
1951年(昭和26年)に現在の「笹一酒造」に社名を改めました。
高度経済成長に乗った蔵は普通酒を中心に首都圏に販路を広げて行き、最盛期には15000石もの製造規模がありました。
しかし、時代が変わり、普通酒が廃れ特定名称酒の時代になると、その流れに乗れなかった蔵は生産量をどんどん減らしてしまいました。
この状況に危機を感じたのが4代目蔵元となった天野行典(ゆきのり)さん。
そして、4代目蔵元の長男、怜(れい)さんが蔵に戻ったことをきっかけに「笹一酒造」は大きく変わります。
怜さんは「笹一酒造」の変革の為に特約店限定ブランドを立ち上げることを決意。
「日本一の酒」を目指して名付けられた「笹一」の名にあやかり、「日」と「一」から「旦(だん)」が誕生しました。
ラベルで一際目を引く、力強い一文字「旦」。
この文字は、NHK大河ドラマ「平清盛」の題字でも有名な、「ダウン症の女流書家」金澤翔子さんによって書かれました。
「旦」には全ての始まりという意味もあり、更には日本一の山、富士山から見える日の出もイメージしたそうです。
特別な日に飲んで頂きたい。そんな酒が「旦」です。
●「旦」を醸す能登杜氏、伊藤正和さん
「旦」を立ち上げるに当たり、「笹一酒造」に新しい杜氏として迎えられたのが伊藤正和さんです。
伊藤さんは少し変わった経歴の持ち主で、醸造とは無縁の大学を卒業後、静岡県浜松市で住宅建築の会社に入社。
しかし、実家の建築会社はお兄さんが継ぐことが決まっていた為、弟の正和さんは「自分の好きなことをやればいい。」と言われていました。
そこで、大好きな日本酒の世界に入ることを決意し、三重県の酒蔵に入社。新たなキャリアのスタートを切りました。
最初の2年間は能登杜氏の下で酒造りを学びましたが、杜氏が高齢により引退することになり、3年目からは伊藤さんが杜氏として後を引き継ぎます。
この蔵で下積み時代から数えて約11年間造りに携わった後、今度は静岡県の酒蔵で2年間、一蔵人としてもう一度初心に戻り、酒造りを見詰め直しました。
その後、能登杜氏組合の紹介で「笹一酒造」に入社。今日に至ります。
●「旦」の特長は優しい口当たりと力強い旨味
伊藤杜氏を迎え、新しいスタートを切った「笹一酒造」は、酒質の更なる向上を目指し、各地から高品質な酒造好適米を仕入れ、小仕込みで丁寧に酒を造る為の設備に切り替えて行きました。
蔵元と杜氏、蔵人が一致団結してようやく「旦」が産声を上げます。
「旦」の特長は水の良さが生きた柔らかい飲みくちと、米の旨さが光った力強い味わい。
この2つの特長により、飲み飽きすることが無く、食中酒として幅広いジャンルの御料理と気軽に合わせることが出来ます。
「旦」の評判は1年目で早くも首都圏、関西を中心に広がり、地酒界でも注目を浴びる存在に。
「笹一酒造」が新たなスタートを切るべく誕生した山梨県の地酒「旦」
「旦」が日の本一の銘酒となるべく、佐野屋も応援して参ります。
「旦」の今後の飛躍を大いに期待して下さい。
●店主が「旦」を選んだ理由
冒頭でも少し書きましたが、皆様は山梨県の日本酒にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
正直な所「銘醸地」というイメージを持たれている方は少ないと思います。
これは私が地酒専門店を始めた頃に出会った和歌山県の「黒牛(くろうし)」という酒を造る蔵元から聞いた話です。
「和歌山県は日本酒には大変不利な土地です。和歌山県と言えば梅やみかん。日本酒を想像される方などいないどころか、和歌山県で日本酒を造っていることさえ知らない方が多いというのが現状です。農家も梅やみかんを作る方が儲かるので、酒米作りをお願いしても引き受けてくれる農家も少ない…。」
「銘醸地」と言えない地域の蔵のハンディは重く、蔵の数も少ないと皆で団結して東京で試飲会のイベントを!ということも無く、それぞれの蔵が個別に営業活動をしているというのが現状。
しかし、そのような地域でも頑張って良い酒を造る蔵は存在する訳で、美酒を醸しているのであればそんな蔵を世に伝えて行くことが地酒専門店の役割であると私は考えます。
山梨県酒造組合には14の酒蔵が所属していますが、現在酒を造っているのは8社のみ。(2014年現在)
2013年に山梨県の「笹一酒造」の話を聞いた際はまだまだ未知数だと思いました。
伊藤杜氏を迎え、蔵は設備を整えて醸造を開始。
初年度の出来栄えの良さを確かめた際、皆様に御紹介出来るレベルにあると感じ、取扱いを決めました。
広島県と福岡県に挟まれた山口県もかつては日本酒の「銘醸地」とは言い難い地域でした。
しかし、「獺祭(だっさい)」の登場と共に他の蔵も次々と名乗りを上げ、今ではマイナーな地域では無くなりました。
山梨県も1社、そしてまた1社と酒蔵が表れ、やがては「銘醸地」になってくれるよう、その先駆けとなる酒を佐野屋で取り扱いたいと考えました。
山梨県の「旦」を是非とも宜しくお願い致します。
佐野吾郎
地酒.COMは蔵元との太いパイプにより、
商品の安定供給を受けています。
旦 笹一酒造 (だん ささいちしゅぞう)の蔵元・天野行典代表とJIZAKE.COMの佐野吾郎です。
旦の販売はインターネット通販を代表する佐野屋が蔵元に代わって責任を持って行わせて頂きます。当店は蔵元との強い信頼関係により、商品の安定供給を受けております。
インターネットで旦をお求めの際は、是非とも地酒.COM、佐野屋を御利用下さい。
各種メディアの取材には喜んでご協力させていただきます。
取材のご依頼は「お問い合せフォーム」から。
またはお電話(072-840-2920)で。
地酒.COM 佐野屋は話題性のある酒蔵の情報を御提供致します。メディアの皆様の取材に御協力させて頂きます。
2023年5月
●「KURA MASTER 2023」にて金賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、アルコール飲料のスペシャリスト、レストランやカーブの経営者、シェフ、料理学校など、飲食業界で活躍中のプロフェッショナルなど。全ての出品酒はブラインドティスティングにより審査され、まずは各部門ごとにプラチナ賞と金賞が選ばれます。
その結果、純米酒部門において「旦 純米吟醸」が金賞を受賞しました。
2023年 5月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2023」で銅メダル受賞!
2023年4月24日から27日の4日間、ロンドンでにおいて世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2023」のSAKE部門の審査が執り行われました。
その結果、純米酒の部において「旦 純米」がCOMMENDED(大会推奨酒)を受賞、純米吟醸酒の部において「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」と「旦 純米吟醸」がCOMMENDED(大会推奨酒)を受賞、純米大吟醸酒の部において「旦 純米大吟醸」が銅メダルを受賞、 「旦 山廃純米大吟醸 播州愛山」がCOMMENDED(大会推奨酒)を受賞しました。
2023年5月
●「全国新酒鑑評会」で入賞!
笹一酒造は2023年5月「令4酒造年度全国新酒鑑評会」にて入賞しました。
2022年6月
●「KURA MASTER 2022」にてプラチナ賞受賞!!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、アルコール飲料のスペシャリスト、レストランやカーブの経営者、シェフ、料理学校など、飲食業界で活躍中のプロフェッショナルなど。全ての出品酒はブラインドティスティングにより審査され、まずは各部門ごとにプラチナ賞と金賞が選ばれます。
その結果、純米酒部門において「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」がプラチナ賞を受賞しました。
2022年 4月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022」で銀銅メダル受賞!
2022年4月24日から27日の4日間、ロンドンでにおいて世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2022」のSAKE部門の審査が執り行われました。
その結果、純米吟醸の部において「旦 山廃純米吟醸 愛山」銅メダル、「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」がCOMMENDED(大会推奨酒)、純米大吟醸の部において「旦 純米大吟醸」が銀メダルを受賞しました。
2020年8月
●「KURA MASTER 2020」にてプラチナ&金賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
2020年8月31日、パリ市内で開催された「第4回KURA MASTERコンクール」は4名のMOF(フランス国家最高優秀職人章)ソムリエを含む、トップソムリエら51名の審査員が参加。
824銘柄の中から純米大吟醸酒部門において「旦 山廃純米大吟醸 備前雄町」がプラチナ賞を受賞しました。
また、その他にも出品酒が受賞。詳細は下記の通りです。
純米酒部門・・金賞「旦 純米吟醸」
純米大吟醸酒部門・・金賞「旦 山廃純米吟醸 愛山」
2019年 7月
●第11回雄町サミットにて優等賞受賞!
岡山県発祥の酒米「雄町」で醸した日本酒のみが全国から集結する国内最大のイベント「雄町サミット」が2019年7月30日(火)に東京・飯田橋のホテルグランドパレスにて開催。今年で11回目の当コンクールには全国より215点が出品されました。
その結果、吟醸酒の部において「旦 山廃純大備前雄町」が優等賞に選ばれました。
2019年 5月
●「KURA MASTER 2019」にて金賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、アルコール飲料のスペシャリスト、レストランやカーブの経営者、シェフ、料理学校など、飲食業界で活躍中のプロフェッショナルなど。全ての出品酒はブラインドティスティングにより審査されます。
2019年度は過去最多の271蔵より720銘柄が出品。その中から純米酒部門において「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」が金賞を受賞しました。
2019年 5月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019」で銀メダル受賞!
世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2019」のSAKE部門の審査会がロンドンで開催され、9部門のトロフィー受賞銘柄が5月18日に発表されました。
その結果、純米吟醸酒の部にて「旦 山廃純米吟醸 備前雄町」が銀メダルを受賞しました。
ほか、COMMENDEDにおいても入賞しています。受賞酒詳細はこちら。
2018年 7月
●「Japan Wine Competition (日本ワインコンクール) 2018」銀賞受賞!
2018年7月17日・18日、国産原料ぶどうを使用した日本ワインの品質と認知度の向上を図るとともに、それぞれの産地のイメージと日本ワインの個性や地位を高めるために毎年開催される「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2018」にて、「笹一酒造 オリファン シャルドネ 樽発酵 2017」が銀賞を受賞しました。昨年に引き続き連続2年の入賞です。また、「笹一酒造 オリファン マスカット・ベーリーA ロゼ 樽発酵 2016」は銅賞を受賞しました。
2018年 6月
●「全米日本酒鑑評会 2018」で金・銀賞受賞!
2018年6月、恒例の全米日本酒歓評会がハワイ州ホノルル市で開催されました。3日間で478銘柄の出品酒を香り、味、バランス、総合評価の4つのカテゴリーで審査。
その結果、吟醸酒部門にて「旦 純米吟醸 無濾過生原酒」が銀賞受賞。純米酒部門にて「旦 山廃純米 無濾過生原酒」が金賞を受賞致しました。
2018年 5月
●新聞で笹一酒造がとりあげられました。
2018年5月26日、山日新聞にて旦 純米吟醸 愛山がIWCで金賞に選ばれたことが報じられました。
又、2018年7月11日にも、「食中酒の頂点を目指す酒蔵」として笹一酒造が紹介されました。
2017年 2月