鏡山(かがみやま)
●古い歴史を持つ、小江戸川越に美酒発見!
都心から電車で約1時間。「小江戸」の愛称で知られる埼玉県川越市は、「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われるほど江戸時代の建物が数多く残る、埼玉県随一の観光都市です。
古い時代から関東支配の重要拠点とされてきた大都市であり、江戸時代には幕府の北の守りと、江戸の町への物資供給の拠点という地理的な理由が加わり「親藩」に定められ、後に幕府で大老、老中を勤める有力大名が代々川越藩に配置されました。
実際に川越を訪れると、三代将軍家光の生誕の間が江戸城より移築されている喜多院(川越大師)を始め、周囲のお寺には瓦や賽銭箱に至るまで「葵の御家紋」が入っており、川越の町は徳川将軍家と深い縁があったことを物語っています。
また、川越藩は商工業や学問が盛んな城下町でもあり、河川や街道といったインフラ整備や、市場競争力のある特産品開発も積極的に行われました。
中でも栽培法の改良が発見されたサツマイモは、味が良く、なおかつ劇的に収穫量を増やすことに成功し、当時江戸の町で「川越芋」と呼ばれ大流行した特産品として現在も親しまれています。
古い歴史と格式を伝える小江戸川越。
この地に店主が数年越しで遂に取引を実現した美酒が存在しているのです!
●創業平成19年!小江戸鏡山酒造
小江戸鏡山酒造は平成19年(2007年)に創業した、全国でも珍しい平成生まれの新しい酒蔵です。
かつて川越には、明治8年に創業した鏡山酒造が存在し、川越の地酒として地元で愛されていましたが、平成12年(1999年)に廃業してしまいました。
川越市は「小江戸」と呼ばれて栄えてきた歴史のある町であり、そして蔵造りと呼ばれる土壁造りの建物が並ぶ「蔵の町」です。
そんな「蔵の町」に酒蔵が無いなんて寂しい。
再興を望む行政や市民の声を背景として、酒蔵復活に向けて有志達が集まり、酒蔵再興のプロジェクトが始動します。
過去の酒蔵復興のケースでは、休んでいた蔵に設備を持ち込み、創業者一族が酒造りを再開する、というケースが多いのですが、鏡山酒造の場合、旧酒蔵が別事業に変わっていた事で、旧酒蔵の施設を使えず、新しい土地を探すことからスタートしました。
酒造りには水が重要。適当な空き地に蔵を構えることはできません。そんな折に、川越市に残る醤油蔵(松本醤油)の水が良いとの評判を知り、その醤油蔵の一角に土地を借り、醸造設備を持ち込んで酒造りを行なう環境を整えました。
面積にしてコンビニ2軒分ほどの小さい敷地。
仕込みタンクはわずか6本のみ。
酒蔵と呼ぶには本当に小さな規模ですが、こうして平成19年「小江戸鏡山酒造」は創業しました。
鏡山復活のニュースは、「蔵の町」川越に6年ぶりに酒蔵が帰って来たこと、さらに平成の時代に日本酒の酒蔵が新しく誕生するということもあり、当時テレビや新聞など多くのメディアで報道されました。
●佐野吾郎が「三顧の礼」を尽くして迎えた酒
写真左の人物は、小江戸鏡山酒造で営業部長と蔵人を務める、五十嵐昭洋(いがらしあきひろ)さん。
埼玉県飯能市にある「天覧山」を造る五十嵐酒造の次男にあたる方なのですが、鏡山復興のために有志として駆けつけた1人です。
店主は2010年に埼玉県の酒蔵訪問で鏡山を訪れ、五十嵐さんの人柄の良さと酒の素晴らしさを知り、ぜひお取り引きさせて欲しいと申し出たのですが、当時の小江戸鏡山酒造はまだまだ生産量が少なく、この時は良いお返事を頂けませんでした。
それから数年が過ぎ、店主は多くの酒蔵を訪問し、その中で出会った新規取り扱い銘柄もたくさん増えましたが、関東地方、特に首都圏近辺の地酒だけはなかなか決めることができませんでした。
『関東で次に加えたい銘柄といえば、やはり鏡山は外せない。』
いずれチャンスは来ると信じ、関東地方へ出張した時などの数少ない機会に時間を作り、何度も五十嵐さんとお話させていただき、遂に「鏡山」の取り扱いが実現!
三国志に登場する諸葛亮孔明や、豊臣秀吉に仕えた軍師、竹中半兵衛を迎え入れたエピソードとして「三顧の礼」という言葉がありますが、鏡山は数年越しの「三顧の礼」の末に迎え入れることができた、名軍師級と言ってよい銘柄だと思っています。
●小江戸鏡山酒造「5つの約束」
小江戸鏡山酒造は5つの約束事を掲げ、それを守った酒造りを行っています。
一、品質第一の少量仕込に限る。
二、麹は丁寧に箱麹、蓋麹に限る。
三、醪(もろみ)は袋による上槽に限る。
四、火入れの際は瓶火入れに限る。
五、純米酒以上の特定名称酒に限る。
これらは大吟醸クラスの仕込みにも通用する、高品質の日本酒造りに不可欠と言ってよい約束事です。鏡山では全ての酒の製造にこの約束事を徹底し、レギュラー商品でも目を見張る高い完成度を実現しています。
さらに五十嵐さんは「辛い酒ではなく、芳醇で甘い酒であることを目指しています」と説明していました。
その味わいは米の甘味を存分に感じられ、その香りは日本酒ファンであれば必ずや魅了される美しさを秘めています。
苦味や渋味を可能な限り抑え込んだ味わいバランスは、さながら「米で造ったジュース」のように感じられるかもしれません。
多くの話題性があり、そして確かな酒質を送り出す鏡山の名前は瞬く間に広まり、現在では通年商品でも欠品となることが多い、引っ張りだこの人気ブランドです。
かつて関東攻略の要所とされてきた小江戸川越。
その川越生まれの超大物銘柄が佐野屋に加わりました。
ぜひ皆様、その香り、その美味しさに酔いしれてください!
地酒.COMは蔵元との太いパイプにより、商品の安定供給を受けています。
写真の右が株式会社クラビシュ 佐野屋酒店の佐野吾郎、写真左の男性が小江戸鏡山酒造の五十嵐昭洋さんです。2013年10月に撮影しました。
地酒.COMは「鏡山(かがみやま)」の今後の将来性を強く感じ取り、自ら蔵に足を運んでお取り引きを申し出ました。
蔵元との強い信頼関係により、商品を安定供給できる体勢を取っています。インターネットで鏡山(かがみやま)をお求めの際は、是非とも地酒.COM、佐野屋をご利用下さい。
蔵への各種メディアの取材等に、佐野屋はご協力させていただきます。
取材のご依頼は「お問い合せフォーム」から。
またはフリーダイヤル(0120-464-135)から。
地酒.COM 佐野屋は話題性のある酒蔵の情報をご提供いたします。
メディアの皆様の取材にご協力させて頂きます。
2023年5月
●「KURA MASTER 2023」にてプラチナ賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
審査員は全員フランス人で、ソムリエ、アルコール飲料のスペシャリスト、レストランやカーブの経営者、シェフ、料理学校など、飲食業界で活躍中のプロフェッショナルなど。全ての出品酒はブラインドティスティングにより審査され、まずは各部門ごとにプラチナ賞と金賞が選ばれます。
その結果、古酒部門において「鏡山 秘蔵大吟醸 創世 2007」がプラチナ賞を受賞しました。
2020年 5月
●「全国新酒鑑評会」で入賞!
小江戸鏡山酒造は、2020年5月「令和元酒造年度全国新酒鑑評会」にて入賞しました。
2020年度の全国新酒鑑評会は新型コロナウィルス感染症拡大に伴う対応として、本来執り行われるはずの結審は中止となりました。予審の結果をもって入賞酒を決定し、金賞酒は選定されていません。
2019年 5月
2019年 5月
●『第100回 南部杜氏自醸清酒鑑評会』にて優等賞受賞!
2019年4月2日から5日、第100回記念の南部杜氏自醸清酒鑑評会が行われ、柿沼和洋杜氏の小江戸鏡山酒造「鏡山」が「吟醸酒の部」で優等賞に選ばれました!
2016年 2月
●雑誌『サライ』2016年2月号「今年呑むべき日本酒30本」にて鏡山 純米生もと 無垢が選ばれました!
岡山県発祥の酒米「雄町」で醸した日本酒のみが全国から集結する国内最大のイベント「雄町サミット」が2019年7月30日(火)に東京・飯田橋のホテルグランドパレスにて開催。今年で11回目の当コンクールには全国より215点が出品されました。
雑誌『サライ』2016年2月号「今年呑むべき日本酒30本」にて鏡山 純米生もと 無垢が選ばれました。
2014年 12月
●「平成30酒造年度全国新酒鑑評会」にて金賞受賞!
2014年9月「全国新酒鑑評会」審査が独立行政法人酒類総合研究所にて、2014年4月25月で開催され、出品点数845点の中から金賞を受賞し、その表彰式が埼玉県庁にて開催されました。