佐野屋が9月に新規取り扱いを始めた「花垣」。

当店初お披露目ということもあり、前回は比較的スタンダードな商品をチョイスしましたが、「顔見世」も終わり、今回は8月に蔵訪問した際に店主とスタッフ1名が実際に利き酒を行い、たいへん気に入ったお酒をご紹介させていただくことにいたしました。

そのうちの１本が「超辛純米」です。

穏やかなメロン様の果物香に、花垣の持ち味である清涼な口当たりを持っているのですが、直後に酸っぱさを感じると共に、芯の強い酸味とコクが舌の上に染み渡ります。

舌の上、喉の奥、口の内側など、お酒に触れた箇所から熱を感じる様な力強さ。特に一口目はピリリと刺激が感じられ、「超辛口」の名前通りの第一印象です。

ところが二口目以降を飲み進めていくと、お米由来の素朴な旨味が心地よく広がりを見せ始め、単なる日本酒度が高いだけの辛口酒ではない要素も持ち合わせています。

飲み進めていくと止まりません。クセになる味です。

裏ラベルには「もろみの完全発酵による純米の辛口」と書かれており、このお酒は「花垣流の完全発酵」と言えるでしょう。

値段も手頃な設定の、辛口ファン必見の１本です。