純米大吟醸というと特別な日のお酒というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか？

今回御案内するお酒は特別な日はもちろん、最近流行りの「プチ贅沢」として日々の晩酌でも楽しんで頂ける「リーズナブルな純米大吟醸」です。

高沢酒造さんは25BYから精米歩合を見直されることになり、純米大吟醸は39%と49%の2種類があったのですが、49%に統一されることになりました。

その辺りの経緯に付いて高沢さんに伺ってみたところ、高沢酒造は、あらゆるクラスの商品をフルラインナップで展開するよりは、小規模で限られた生産量ならば、お手頃で高品質な商品に特化して展開するポジションでありたいと話して下さいました。

高品質なお酒がお手頃価格で飲めるというのは消費者にとってはとても嬉しいことです。

そして今期の豊賀の純米大吟醸は、例年とは違います！

例年は長野D酵母を使用しているのですが、今回はそれに加えてC酵母も使用！

というより試験場の手違いにより、C酵母で酒母立て、5時間後にD酵母を投入することになっちゃいました！

過去には笑四季酒造さんでも同じようなことがありましたが、高沢さんのところでも起こるとは！(笑)

酵母はお酒の香味を左右する重要なファクターの1つです。

果たしてこのアクシデントはどのような変化をもたらすのか！？

ワクワクしながらお酒を頂きました。

例年のD酵母だけのお酒と比べると、やはり違います。

D酵母もC酵母も香り高くフルーティーになるイメージを持っていたので、2つ合わさって倍増！とかもありえるのかな？と思いましたが、そんなことはありませんでした(笑)

むしろ香りやフルーティーな甘味はD酵母だけの方が感じられた気がします。

D+Cはほんの少し香りや甘味が抑えられていますが、その後に来る酸はじっくりと楽しむことができました。

私はアクシデントが起こっていない、本来の豊賀を感じられるD酵母だけのお酒の方が好みですが、こちらのお酒も、アクシデントに負けず商品化させるための努力が感じられて(そして見事に商品化できました！)趣を感じます。

製造の背景を思いながら飲むことができるお酒です♪

何より、今後同じようなアクシデントが起こらない限り手に入らないであろう商品！

(反響によっては当商品がレギュラー化する可能性はあるのでしょうか？)

この機会を逃す手はありますか！？

思いもよらぬ形で出来上がった今期の純大。

豊賀のイレギュラー商品を是非ご賞味ください！