《天明の意欲作！2つの蔵を結ぶ深い絆が1本の酒を生んだ！》

「曙酒造」の蔵元、鈴木孝市氏の酒造りのルーツ。

それは、滋賀県大津市堅田(かたた)にある「浪乃音(なみのおと)」を造る「浪乃音酒造」

実家の蔵に戻る前の孝市氏を受け入れた、「浪乃音酒造」の10代目蔵元、中井孝氏。

この2人が交わした1つの約束。

それは、孝市氏が「浪乃音酒造」で酒造りを学んだように、「浪乃音酒造」の継承者を「曙酒造」で受け入れて欲しいというもの。

この約束が果たされたのが16年後。

そして、「浪乃音酒造」の11代目を継ぐ中井充也(なかいみつや)氏は4年の修行を終え、実家の蔵に戻りました。

孝市氏はこの深い絆を1本の酒で表現しました。

それが、「天明　会津産山田錦×滋賀県産玉栄(たまさかえ)　白麹四段仕込み」

福島の山田錦と滋賀の玉栄。

孝市氏にとっては原点である滋賀の米と、現在、未来を支える福島の米。

2つの掛け合わせによって、蔵を支える米・農家さんへの感謝の気持ちも込められています。

更に白麹・四段仕込みと、いつもの「天明」とは一味違うことにもチャレンジ。

現状の「天明」においてこれ以上無い意欲作がこの度リリースされたのです。

ガツンと甘味・酸味がやって来るのかなと思いきや、驚く程にキレイなまとまり。

サラッとしたニュアンスのほのかな柑橘系の香り。

そこからフワッと広がる甘味、ふっくらとした米の旨味。

これらを白麹の酸がキュッと締めてくれる。

軽快さと旨さを兼ね備えた酒に仕上がっています。

蔵の思い、造り手の思いをご存知無くてももちろん美味しく飲める酒です。

ですが、誕生秘話を少し感じながら飲んで頂けると、より深みが増して来ます。

福島と滋賀の2つの蔵を結ぶ深い絆が生んだ天明の意欲作。

是非お試し下さい。

もし、この酒を飲まれて「浪乃音」に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、弊社では取扱いはございませんが、是非飲んで頂きたいです。

華やか系からグッと来る旨酒まで多彩なラインナップで、飲み進めて行くととても楽しいです。

充也氏が「曙酒造」での修行を終え、蔵に戻られてからは新しい取り組みも行われ、更に幅が広がりつつあります。

今後の展開にも是非ご注目下さい。

(文章：金巻 忍)