《スッキリ飲める秋の酒！火入れ効果でシャキッ！》

「天明の秋あがり」には生と火入れの2タイプがあります。

ボリューム感で言うと生がオススメ。

キリッと引き締まった味わいの良さでは断然火入れです。

秋と言っても残暑が厳しかったり、年間通してスッキリ目の味を好まれる方も多くいらっしゃいます。

そういう方には火入れをオススメしたいです。

さて、ここで簡単に日本酒の加熱処理による香味の違いをお話しさせて頂きます。

日本酒には加熱処理の観点で分類すると、生と火入れがあります。

どちらにも良さがあるので、皆様が飲んで美味しいと思われる物を選んで頂くのが一番だと思います。

生の良さはフレッシュ感とボリューム感。

飲み応えで言えば生に軍配が上がります。

反面、香味が変化しやすいデメリットも…。

酒によってはダレて締まりが無くなったり、避けて通れないのが生ヒネという、時間の経過と共に独特の香りが出てしまうこと。

華やかな香りが命の酒で生ヒネが出たら最悪です…。

一方、火入れの良さは安定感とキレ、そして、熟成に向くということ。

酒の輪郭がハッキリします。

そして、適切なタイミングで火入れを行えば、生ヒネ等の劣化も極力防げます。

反面、火入れをすると同時期の生酒に比べて酒が一度若返りますので、熟成で味が乗るまでには時間が掛かります。

「天明の2回火入れの秋あがり」は火入れの効果が酒にキッチリ表れています。

酒の輪郭が鮮明になり、香りも味わいもスッキリ。

とは申しましたが、この酒でアピールしたいのは火入れ効果だけではありません。

美山錦のシャープさに夢の香の甘味がアクセントとして加わり、飲みやすいテイストに仕上がっていて飲み進みます。

すっきりタイプがお好きな方、冷酒好きな方にはピッタリだと思います。

ボリュームのある料理よりは前半の軽めの料理と合わせて頂くのがおすすめです。

ワイングラスで香りと共に楽しんでみて下さい。

ひやおろし、秋上がりはどんどん多様化して参りました。

そのような中で、こんな秋の酒があっても良いのでは？

と思えるのが「天明の2回火入れの秋あがり」

是非お試し下さい。

(文章：金巻 忍)