辛いよね。序盤、中盤、終盤、隙がない辛さ! ◇玉川 自然仕込 生もと純米 コウノトリ 2018BY
商品説明
《辛口好きの99%が好むであろう辛口の真ん中を行く酒》
玉川の酒の中で「辛口」の酒はどれですか?
そう質問された時に真っ先に思いつく酒の一つがこの酒「玉川 自然仕込 生もと純米 コウノトリ 」。
タイトルどおり辛口酒を探している方には間違いない酒です。
《コウノトリの野生復帰を願う、完全無農薬栽培の酒米》
日本の空から姿を消したコウノトリ。
その後、ロシアから贈られたコウノトリの人工繁殖に成功。現在野生化が進められています。
「木下酒造」から車で約20分、兵庫県豊岡市はかつてはコウノトリの飛来地。
現在はコウノトリを復活させるため野生化が行われています。
その活動の結果、現在では200羽を超えるコウノトリが野生化に成功し巣立っていきました。
コウノトリは肉食で大型の鳥。なので沢山の餌を必要とします。
そのため兵庫県豊岡市では、コウノトリを育てる為の餌場をとなる完全無農薬の田んぼを用意する事になりました。
「コウノトリ育む農法(コウノトリはぐくむのうほう)」と呼ばれる農薬を一切使わない稲作を行うことで、田んぼに付く虫や、その虫を食べるドジョウやカエル、そしてそれらを餌とするコウノトリと共存する農法を考案。収穫される米も完全無農薬ということから、地元の経済活動とコウノトリの生息環境維持の両立を目指す試みとして注目されています。
木下酒造では、この田圃で収穫した米で「コウノトリ」という名の日本酒を製造。
その売上の一部を「コウノトリ基金」に寄付する事でコウノトリが生息する環境つくりの一部を担っています。
《では、その味はいかに!》
コウノトリの餌場とするため「完全無農薬」で作られた米。
自然の中で育った米を使う以上、人の手を出来るだけ加えず、自然の力で発酵させたい。
そう考えた蔵は「生もと(きもと)造り」と呼ばれる江戸時代に普及した昔の酒造りを再現。
蔵の中で生息する自然の酵母、自然の乳酸菌が降りるのを待ちゆっくり時間をかけて造られました。
造られた酒は新酒ではなく蔵で長期熟成。
数年間の熟成を経た結果、単に辛いだけではなく野太い旨さを持つ辛口酒に仕上がりました!
商品名にビンテージが知りされている通り熟成酒です。若い酒ではありません。色も山吹色をしています。
口に含んだ第一印象は辛い!
熟成による枯れた辛さ、そして序盤だけではなく終盤からも辛さが来る。
「辛いよね。序盤、中盤、終盤、隙がない辛さだと思うよ。だけど俺は負けないよ。」※
どこかで聴いたようなセリフですが、初心者の方には難しい酒かもしれません。
しかし
・辛口の酒が好きな人
・トラディショナルな日本酒が好きな人
・熟成酒に理解が有る方。
そういう方にチャレンジしてもらいたい酒です!
熟成酒にチャレンジしたい方も歓迎!
米たちが躍動する木下酒造の酒を、皆様にみてもらいたいと思います。
※元ネタは将棋の佐藤紳哉棋士のインタビューの際の言葉を元棋士の橋本崇載がマネた事で話題になりました。
《楽しみ方 室温でも燗酒もあり》
熟成酒に理解の有る方が楽しめる対象になるかと思います。
室温でそのまま飲んでOKです。燗酒が好きな方は燗酒でも。
私のおすすめは常温。鍋など温かい料理にはぬる燗。
酒だけで飲むと甘い要素が少ない酒。
なので同様に甘い要素がない無い料理と一緒に飲むと、舌をほんのり湿らせてくれる米の甘さが現れ酒になります。
甘い味の料理だと辛さが強調されるので、白身魚の塩焼きや刺し身など砂糖やミリンを加えていない料理にあわせて飲みたいです。
《商品名に記載されている「20○○BY」という表示のご説明。》
ワインではヴィンテージ呼ばれる、どの年に収穫した葡萄のワインなのかがわかる数字が付与されているものがあります。
ワインとは目的が異なりますが、この商品にも同様に、どの年に収穫された米の酒なのを示す数字が記載されています。
日本酒の製造工程に「熟成」があります。1~2月という短い期間もあれば、5年、10年という長い期間もあり、熟成の長さには決まりがありません。
一般的には熟成期間が短い酒が多く、ラベルに記す製造年月と醸造した年月が離れないので、あえて商品名にビンテージを表示する事が行われていません。
しかし木下酒造では、新酒で出荷される限定品を除き、レギュラー製品はなかりの長さの熟成が行われています。
そのためラベルに記されている製造年月と実際に醸造が行われた年月と数年間の差があるためビンテージが表示されています。(ワインとは目的が異なります)
酒の若さはラベルに記されている製造年月ではなく、商品名に記されているBYの数字を参考にして下さい
《保存・発送について 常温発送可能です》
この酒は加熱処理を行っている火入れの酒です。
ご家庭で普通に楽しむ場合は常温保存で構いません。
この酒は、蔵から販売店へも普通便で届けられる商品です。
ご家庭で普通に楽しむ分には必ずしもクール発送が必要な商品ではありません。
クール料金の大幅な高騰によりお客様のご負担を少なくするため、クール必須以外の商品はクール発送は任意にしております。
クールをご希望の方は必ずクールチケット(500円)をお買い上げ下さい。
《この酒を造る木下酒造とは》
天保13年(1842年)、日本海に面した京都府京丹後市久美浜で創業した180年以上の歴史を持つ蔵元。
この地域は高級ブランド蟹「間人(たいざ)蟹」で有名。
冬は蟹料理を食べさせてくれる宿が多く、料理にあう食中酒を造ってきた蔵元です。
[木下酒造(玉川)の詳しいご説明はこちらを御覧ください。蔵元ページのTOPに移動します。]
(文章:佐野 吾郎)
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 木下酒造(京都府) |
特定名称 | 純米酒 |
生/火入れ | 火入れ酒(加熱処理有り) |
保存 | 静かな冷暗所 |
メーカーサイト | http://www.sake-tamagawa.com/ |
■甘辛:大辛口 ■原料米:五百万石(化学合成農薬・化学肥料不使用) ■精米歩合:77% ■アルコール度数:15.5度 ■日本酒度:非公開 ■酸度:非公開 |