祝の純米吟醸!しかも自然仕込の山廃!今年も登場! ◇玉川 自然仕込 山廃純米吟醸 祝 無濾過生原酒[2024年4月 蔵出し新酒]
商品説明
《仕込みを変えて造りました。幻の酒米「祝」の純米吟醸》
今回ご紹介する玉川の商品は「祝」という酒造好適米を使った自然仕込バージョンです。
自然仕込とは、この蔵の独自の言葉です。一般的に言われる「山廃仕込」と同様とお考え下さい。
山廃仕込みとは明治時代に誕生した製法で、現在の仕込みよりも長い時間をかけて発酵を行います。蔵に住み着く自然の酵母を用いているので、表情が豊かな酒に仕上がる傾向があります。郷土料理と一緒に飲みたくなるような酒に仕上がる特徴があります。
果たしてどのようなお酒が出来上がったのか。?蔵元から送ってもらったサンプルを開栓して、出来映えを確認致しました。
メロンの中心部分だけをくりぬき、果汁だけを搾ったような甘く瑞々しい味わいと甘い香りが一口目に飛び込んで来ます。
「玉川の自然仕込」と聞くと特濃級の酒、と自然に身構えてしまう所ですが、このお酒は驚くほど素直で飲みやすく、旨味があるのにとてもきれいな酒質に仕上げられています。
「祝」という米は溶けやすく、甘味をお酒に多く伝える傾向があるのですが、そこに玉川らしい味の濃密さが加わり、山田錦でもない、雄町でもない、非常に均整の取れた上品さと豊かさを持つ甘味が表現されています。
今回も仕込量がとても少なく、それに比例して出来たお酒も極めて少量だと聞いています。
玉川ファンの皆様、いや、日本酒ファンの皆様に是非飲んで頂きたい、とても良く出来た1本です。
《幻の酒米「祝」 のご説明》
「祝(いわい)」という米は、戦前に京都で生まれた酒造好適米で、木下酒造の位置する丹後地区や丹波地区での栽培に適している米です。
昭和8年から昭和21年にかけて奨励品種として多く栽培されましたが、少ない収量と倒れやすい性質から、昭和49年に一時姿を消した「幻の米」の1つでした。
しかし昭和63年、伏見の酒造組合の働きかけによって、平成2年に栽培法を改良した祝の栽培が始まり、その米で造った酒が平成4年に誕生。
「祝」が約20年ぶりに復活を果たしたのです。
「木下酒造」は、京都の日本酒らしい優しい甘味が表現出来ることに加え、「玉川」独自の味乗りの良い酒造りも出来る「祝」に着目。
この蔵で酒を造るイギリス人杜氏、フィリップ・ハーパー杜氏に「祝」の特長をお尋ねすると、
「祝で仕込んだお酒は、柔らかい感じのお酒に仕上がり、独特の甘味を持ちます。
味のタイプは山田錦よりは雄町に近く、甘味を生かすこと、甘味をどう表現するかが酒造りのポイントになるでしょうね。」
と、流暢な日本語で回答を頂きました。
「玉川」は日本初の西洋人(イギリス人)の杜氏が酒造りをしているということから、日本酒ファンの間で人気となり、個性的な酒が多い蔵でした。しかしこの「純米吟醸 祝」は、従来の日本酒ファンだけではなく、日本酒に詳しくない一般の方にもどんどん飲んでいただこうと考えて造られています。
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 木下酒造(京都府) |
特定名称 | 純米吟醸 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 静かな冷暗所 |
メーカーサイト | http://www.sake-tamagawa.com/ |
■甘辛:中間 ■原料米:祝 ■精米歩合:60% ■アルコール度数:19 20度 ■日本酒度:非公開 ■酸度:非公開 |