玉川初の強力!しかも酵母はきょうかい1号酵母! ◇玉川 特別純米酒 強力(ごうりき) 無濾過生原酒 1800ml
商品説明
《玉川が強力?!きょうかい1号酵母?!地酒ファンなら飲まな!!》
気のせいか毎年何かしらのサプライズがある「玉川」
やっぱり気のせいだったのかな?と思っていたら、来ました!
「強力」です!
「ストロングな玉川」ではありません(笑)
「ごうりき」です!
お米の名前です。
(ベタなのは百も承知ですが、どうしても書きたかったので許して下さい…。)
この強力が突然蔵に入って来たので、急遽ラインナップに加わることになりました。
強力は鳥取県を代表する酒造好適米です。
晩稲(おくて)で背丈が高く、山田錦や雄町と同じく線状心白を持つのが特徴。
球状心白に比べて高精白に仕上げることが可能です。
とは言っても、強力は低精白のお酒が多いように思います。
それは、強力が固いお米だから。
精米に手間隙が掛かりますし、溶けにくく、出来立てのお酒もかなり固い物が多いです。
私の中でも熟成してなんぼ、ってイメージがあります。
強力は大正から昭和の初期に掛けては鳥取県で広く栽培されていて、県の奨励品種でもありました。
しかし、戦後には背丈が低く栽培しやすい品種が増えたことによって、一旦表舞台からは姿を消すことに。
今日の強力の復活に尽力されたのは、「酒は純米、燗ならなおよし」の言葉で有名な、当時鳥取県酒造技術顧問の上原浩先生。
上原先生の指導の下、鳥取大学農学部で保存されていた種籾から復活栽培に成功。
上原先生の意志は「強力をはぐくむ会」に引き継がれ、現在に至ります。
「玉川の強力」を語る上でもう1つお話ししないとけないのが「きょうかい1号酵母」
明治政府が国立醸造試験場を設立してから最初に頒布されたきょうかい酵母です。
明治39年に兵庫県の灘五郷(なだごごう)の1つ、魚崎郷(うおざきごう)にある「櫻正宗」の酒母から分離されました。
「櫻正宗」と言えば、6代目の蔵元、山邑太左衛門(やまむらたざえもん)が宮水を発見したことでも有名です。
さて、このきょうかい1号酵母ですが、昭和10年で頒布が途絶えておりました。
そんな酵母の使用を決めたのが杜氏のフィリップ・ハーパーさん。
ハーパーさんと言えば山廃のイメージが強いので、山廃で仕込むという選択肢は無かったのですか?
と、とあるイベントでお会いした時に伺ってみました。
すると、今回は1号酵母で仕込みたかったのと、「玉川の山廃」は酵母無添加で定着しているので速醸で仕込んだ、と答えて下さいました。
「玉川」と言えば熟成のイメージが強いですが、このお酒は「玉川」にしては早くから飲めるタイプに仕上がっています。
これが私の中ではかなり驚き。
お米の紹介で書いた通り、強力のお酒は固い物が多く、熟成ありきだと思っていたので。
もちろん、熟成させても面白いお酒だという印象は受けました。
色々調べていると1号酵母のお酒はあまり香りを出さないようなのですが、ほんのり南国テイストで面白いお酒に仕上がっています。
1号酵母のお酒は初めての方が多いのではないでしょうか?
地酒ファンなら絶対飲んで下さい!
商品スペック | |
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容量 | 1800ml |
製造元 | 木下酒造(京都府) |
特定名称 | 特別純米酒 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 静かな冷暗所 |
メーカーサイト | http://www.sake-tamagawa.com/ |
■甘辛:辛口 ■原料米:鳥取県産強力 ■精米歩合:71% ■アルコール度数:20度 ■日本酒度:非公開 ■酸度:非公開 |