【重要：若干漏れる場合があるためギフトにはお薦めしません。】

毎年恒例、仙禽のにごり酒「雪だるま」の季節が今年もやって参りました。
このお酒はしぼりたての活性にごりです。
と言ってもただのにごり酒ではありません。
純米大吟醸の活性にごり酒です。

それでは商品の紹介に参りましょう。
「雪だるま」のイラストが貼られた透明ボトルで、瓶越しに見える白い「おり」が南の島の白砂のようなサラサラ感で、軽く瓶を動かすと美しく揺れ動きます。
早速開栓をしたところ、シュワシュワとガスが浮き上がってきたかと思うと、一気に瓶口まで急上昇！！
開栓後も瓶の中では炭酸ガスがシュワシュワと立ち上り続けており、栓にガス抜きの穴があいてはおりますが、「活性にごり」らしさは健在です。皆様くれぐれも油断のないよう慎重に開栓して下さい。
豊富なガスのシュワシュワ感に、控えめで上品な甘さ、みずみずしい果物のような香りが口の中で広がり、舌の上で溶けるような繊細さは本当に「プレミアムにごり酒」と呼ぶに相応しい酒質。
低めのアルコール度数も手伝って次から次へと口へ運んでしまう、開栓時も開栓後も危険なお酒です(笑)

最後に、仙禽の薄井さんから頂戴した商品案内が素晴らしく、とても印象に残る内容ですので一部抜粋して御紹介させて頂きたいと思います。

シルクのような飲み口を実現する為にもろみを何度も何度もあらごしした結果、純米でありながら軽快さを実現しています。
和三盆のような豊満な甘味を実現する為に糖化と醗酵のバランスを巧みに計算し、出品酒並みの低温のもろみ経過を辿り、ここに行き付きました。
全身にもろみをかぶりながら何度も何度も布であらごしする作業は本当に手間暇が掛かっています。
そして一本一本全て手作業で瓶詰めを行いました。

これは酒造りを経験されている方でなければなかなか伝わり切らないない部分もあろうかと思いますが、「にごり酒」を取り分ける作業は本当に大変な重労働で、蔵人数人が交代交代でもろみを粗ごしの布や袋に入れて振るい、粗ごし部分だけを取り分ける作業を行います。
瓶詰め工程においても、機械に瓶とお酒をセットして充填するものではなく、杓ですくってビンに詰め、打栓を行いますので、時間と人手が他の商品の何倍も必要となります。
一見すれば女性や若い世代をターゲットにした商品と思われるかも知れませんが、お酒の素性を知れば知るほど、また、日本酒のことを知っている方ほど、このお酒に対してただならぬこだわりと品質がお分かり頂けるのではないかと思います。