《こんな引き出し方もあるんや！若水の旨味！》

若水(わかみず)というのは酒造好適米の名前です。

若水は愛知県初の酒造好適米なので、愛知県のイメージが強いんですが、神奈川県や群馬県の蔵でもよく使用されています。

若水は母が「あ系酒101」で、父が「五百万石」

母系を辿ると露葉風(つゆばかぜ)や玉栄(たまさかえ)があります。

更に遡ると雄町の名前も。

いかにもドッシリとしたお酒が出来そうな系統です。

あ系酒101と五百万石の交配により、昭和58年に育種されたのが愛知51号。

この愛知51号が昭和60年に酒造好適米として品種認定され、若水と名付けられました。

若水とは元旦に初めて神様にお供えする為に汲むお水のことです。

縁起の良い名前ということで、愛知県初の酒造好適米に名付けられました。

若水は大粒で心白が大きく、心白発生率も高いのが特徴です。

心白が大きいということは高精白には向きません。

それは、心白の部分が割れやすいから。

従って、若水は比較的低精白に仕上げられることが多いです。

また、五百万石の血を引くこともあり、たんぱく質がやや多く、この辺りからも割とドッシリとしたお酒に仕上がる傾向があります。

ドッシリ系の若水。

そして、「残草蓬莱」

パンチのある味を期待してしまいます♪

若干先入観があったせいか、実際に飲んでみると思いの外柔らかい。

ドッシリというよりは滑らか。

とても面白いお酒に仕上がってました♪

数値に騙されたらダメなお酒の典型ですね。

私は熱めのお燗でキレと膨らみをプラス！

やっぱり濃い若水が好きなんでしょうかね(笑)

大矢さんの引き出しの多さ、お米の味を上手く引き出されることにはいつも頭が下がります。

是非、お試し下さい！