《今年は40%！生もと仕込みの純米大吟醸！》

「昇龍蓬莱」の純米大吟醸は2種類。

どちらも阿波山田錦を使用されています。

違うのは精米歩合。

40%か50%か。

28BYは40%を仕込まれました。

ここで、「大矢孝酒造」の2つのブランドに付いてご紹介致します。

26BYから「残草蓬莱」が速醸仕込み、「昇龍蓬莱」が生もと仕込みというように分けられました。

速醸仕込みというのは、お酒のもとである酒母を仕込む段階で乳酸を添加する、現在の酒造りの主流の手法です。

それに対し、生もと仕込みは酒母を仕込む際、乳酸を添加せず、空気中の乳酸菌を取り込む方法で、速醸に比べ手間と時間が掛かります。

つまり、今回ご紹介する「昇龍蓬莱」の純米大吟醸は生もと仕込みということになります。

純米大吟醸と名の付く殆どのお酒は乳酸を添加する速醸仕込みが中心です。

生もと造りの純米大吟醸というのは本当に希少なお酒。

「昇龍蓬莱」の最高峰に輝くお酒です。

開栓すると、「プシューッ！」

槽場直詰のフレッシュ感がそのまま詰め込まれています。

グラスにも細かい気泡が！

グラスに注いでいる時から気品ある香りが漂っています。

口に含むと、香りと相まってマスカットの果汁をギュッと凝縮したかのようなジューシーな味わい。

更に、生もと由来の甘味、コク、酸が効いていて、飲み応えバツグンでパワフル。

気品と力強さを兼ね備えた素晴らしいお酒に仕上がっています。

生もと造りというと、力強くドッシリとしたイメージを持たれる方が多いかと思います。

しかし、「昇龍蓬莱」の純米大吟醸は、透明感と気品も十二分に感じられるのが最大の長所。

「昇龍蓬莱」のブランドを牽引するに相応しいお酒です。

ぜひ、この機会にお試し下さい。

(文章：金巻 忍)