南部美人の人気の梅酒「糖類無添加梅酒」にヌーボーが登場しました。

ヌーボーとはフランス語で「新しいもの」という意味です。

ボージョレヌーボーは、フランスのボージョレ地区のブドウで造られたワインを

仕込んでから2ヶ月ほどで解禁します。

この「糖類無添加梅酒ヌーボー」も同じく、通常の梅酒より仕込み期間が短いのです。

通常の梅酒は1ヶ月から半年近く梅を漬け込みます。

しかしこの梅酒は1週間から2週間で出来上がります。

仕込みの期間がそんなに短くて梅酒の質に問題はないのか！？

安心してください。全く問題はありません！

そもそも通常の梅酒に使われる梅は、何故1ヶ月から半年もお酒に漬けなければならないのか。

それは、通常の梅酒には多量の砂糖が使われているからです。

多量の砂糖の甘さに梅の旨味が負けないよう、長期間の漬け込みを余儀なくされるのです。

しかし、この糖類無添加の梅酒には、その名の通り砂糖は使われていません。

「全麹仕込み」という特別な仕込み方法で製造した甘い純米酒で梅を漬け込みます。

甘いけど砂糖を一切使用していないお酒が、

1週間から2週間という短期間での梅酒の完成を可能にしているのです。

通常より仕込み期間が短い梅酒、ヌーボーはいったいどのような味なのか。

頂いてみたいと思います。

氷をグラスに入れ、梅酒ヌーボーを注ぎます。

爽やで新鮮な梅の香りが鼻先に届きました。

それを口に含んでみると、さっぱりしたフレッシュな甘みと酸味、わずかな苦みが口内に広がります。

私が口にする梅酒はどれも、どうしても砂糖の甘ったるい後味が残るのですが、

この梅酒は甘ったるい後味は一切無く、さっぱりとした後味に、若干の渋味も付いてきました。

「少し大人な梅酒」という表現が、個人的にはしっくりと来ます。

梅酒の甘さが苦手な方にも美味しく味わっていただけるのではないでしょうか。

その年に収穫したばかりの南高梅の青梅、できたばかりの全麹仕込みの純米酒、

それらを使ってできた短期間仕込みの梅酒。

どこよりも新鮮でフレッシュな梅酒を、是非ご賞味ください。