《長い眠りからついに目覚めた！2009年度の金賞受賞酒！》

エッ！！そんな隠し玉が！！

私は山内杜氏から直々に連絡を貰って驚きました！

2009年度の「都美人酒造」の金賞受賞酒の案内があったからです！

蔵出し限定108本！

この話を伺った直後の私の率直な感想。

「山内さん、そんな華やか系の酵母を使ってた時があったんや！」

そう、現在の「都美人」は全ての酒が食中酒。

現在、「都美人酒造」では酒の香味を左右する酵母において、香り系の酵母は一切採用されていません。

華やか過ぎる酒は料理に合わせるのが難しいからです。

《全国新酒鑑評会の傾向と現在の都美人の方針と酒質。》

全国新酒鑑評会の金賞のトレンドは、香りは超華やかで甘め。

「都美人」のコンセプトのほぼ真逆です。

近年の「都美人酒造」の出品酒は、あくまでも食中酒。

品が良くて、穏やかながらも美しい香りをまとい、料理に寄り添える酒。

毎年、このコンセプトの中から最高の1本を出品されています。

ですが、これで金賞を取るのは至難の業です。

実際、残念ながら、その後は金賞からは遠ざかられています。

ちなみに、惜しくも入賞、という年は何度かあります。

私は入賞することがそもそもスゴいことだと思っておりますので、この結果に敬意を払っております。

全国新酒鑑評会は狙い通りの酒質に仕上げられる技術力を競う物ですから、市販酒とは全く異なるコンセプトで、金賞を取る為の専用レシピで出品することは何ら間違いではありません。

寧ろ素晴らしいことだと思います。

その一方で、あくまでも飲んで美味しい酒を、その上で今期最高の1本を出品するという考えも私は素晴らしいと思います。

これを踏まえた上で、今回の貴重な金賞受賞酒をご紹介いたします。

《華々しいデビューを飾った山内杜氏二度目の金賞受賞酒！》

実は山内杜氏、杜氏デビュー初年度に当たる2007年(平成19年)にいきなり金賞を受賞されています。

能登杜氏四天王の1人、農口尚彦(のぐちなおひこ)杜氏の愛弟子、山内邦弘(やまうちくにひろ)杜氏は華々しいデビューを飾りました。

そして、その2年後、2009年(平成21年)に再び金賞。

それが、今回の「大吟醸金賞受賞酒」です。

《当時の出品酒に採用されていた酵母。》

この「金賞受賞酒」で採用された酵母は明利酵母ことM310。

現在でも多くの蔵で出品酒に使用されている酵母の1つです。

華やか系酵母の中では比較的落ち着きと品があるのと、比較的、酒の持ちが良い、つまり、ダレにくい傾向にあります。

当商品が13年以上も経った今、リリース出来るのは、酵母の特性を生かした「都美人酒造」の技術力の高さと「都美人」の酒質の強さの証明だと思います。

《飲んだ率直な感想。》

輝きは全く色褪せておりません。

それどころか、華やかさはそのままに、香りには歳を重ねたことによる落ち着きが、味わいには深みが増しております。

氷温貯蔵の恩恵で美しさと透明感を残しつつ、程よい酸が適度なふくらみにも流れるような余韻にも作用していて、食中酒として更に磨きが掛かっています。

美しい香りをまといながらも料理に寄り添える酒として更に成長を遂げているように私は感じました。

大切な日の1杯に。

酒と料理の相性を大切にする能登杜氏、山内邦弘渾身の1本。

「都美人　大吟醸　金賞受賞酒　2009BY」

1人でも多くの方に味わって頂きたい美酒です。

桐箱入りですので、大切な方への贈り物にも是非ご活用下さい。

蔵出し限定108本！

ご注文はお早めに。

もちろん、再販はございません！

(文章：金巻 忍)