《出汁のように染み込む旨さ！深さと軽さが融合した熟成酒！》

2つの異なる熟成酒を組み合わせて1つのオリジナル熟成酒に。

単体では表現出来ない新たな美味しさを求めて。

そんな思いで誕生したのが「都美人　かい」

ラベルに描かれている二枚貝。

二枚貝を見ていると今回ご紹介する「都美人　かい」のコンセプトが重なり合います。

「かい」のコンセプトは3年以上熟成された山廃純米酒のアッサンブラージュ。

アッサンブラージュとはブレンドのことです。

今回用意された2種類の酒は優しいキレを持つ山田錦とガツンと来る深い旨味のヒノヒカリ。

この2種をブレンドすることで、深みがありながら軽いタッチの熟成酒が誕生しました。

言うなれば、山田錦とヒノヒカリのええとこ取りってことですね。

商品名の「かい」

この名前の由来は「古事記」にあります。

「古事記」では新生として貝が描かれています。

そこで、2種の酒をブレンドして、これまでに無かった新たな「都美人」の酒を生み出す。

そんな思いを込めて「かい」と名付けられました。

「かい」で最も感じて頂きたいのは味わい深い軽さ。

相反することを言っているようですが、ブレンドによって実現させています。

「かい」の良さを最大限に生かすとしたらやっぱり燗です。

が、冷や(常温)でも軽快に飲めますし、お好みで冷酒も「かい」ならアリかなと思います。

穏やかな熟成感、深い旨味、優しい後味。

私は出汁が効いた料理と合わせて頂きたいです。

カツオと昆布でも良いですし、ラベル通りの貝の出汁とも絶妙に合います。

これは是非お試し頂きたい。

「都美人」にしか生み出せない、深みと軽さを両立させた新たな熟成酒。

熟成酒のイメージを変えてくれる美酒「かい」

自信を持ってオススメいたします！

《私の思う、「都美人」の熟成酒。》

「都美人」の酒は全体的に大器晩成タイプが多いです。

ポテンシャルの高さがどの酒からもビッシビシ伝わって来ます。

新酒を飲んでいると、美味しい、美味しいんやけど、まだまだ良くなる！

よくそんな感想を持ってしまいます。

きっちり造り込まれた頑丈な「都美人」だからこそ、長期熟成で更に良さが引き出されるのです。

飲み頃は今じゃない、は私の中では最大限の誉め言葉です。

よく山内杜氏に言ってしまいます(笑)

製造年月日は一切気になさらないで下さい。

寧ろ、古い方がより美味くなっている、くらいに思って頂けると幸いです。

「都美人の熟成酒」の優しく染み込んで来る深い旨さ。

食が進み、飲み進むキレの良さ。

是非皆様に味わって頂きたいです。

(文章：金巻 忍)