秋田駅から奥羽本線で大曲、横手を経て十文字駅に到着。
目の前にあるのが「日の丸醸造」の営業部です。
こちらには瓶詰めラインと低温貯蔵庫がございます。
酒造りは車で10分程の距離にある増田町の本社蔵で行われています。
詳しくは酒蔵写真集の酒蔵紹介をご覧下さい。
初日のお昼ご飯は「名代三角そばや」さんの十文字本店へ伺いました。
お目当ては十文字中華そば。
十文字中華そばは横手やきそばと並んで、横手市を代表するグルメの1つです。
店内は情緒溢れるレトロな雰囲気です。
お店の一角には漫画がズラリ。
釣りキチ三平も十文字中華そば食べていますね!
ちなみに、釣りキチ三平の作者、矢口高雄先生は「日の丸醸造」がある、横手市増田町のご出身です。
こちらが十文字中華そばです。
見た目通りのスッキリ系。
十文字中華そばの一番の特徴は麺。
この細い縮れ麺にはかんすいが使用されていません。
手揉みされた後、冷蔵庫で1週間程低温熟成。
小麦本来の風味と独特の食感、喉越しが楽しめます。
スープは醤油ベースの魚介系。
青森県陸奥湾産の焼き干しの風味、醤油ダレのコクとキレがたまりません!
具はネギ、チャーシュー、ノリ、メンマ、ナルト、そしてラーメンのトッピングとしては珍しい麩。
スープが染み込んだ麩を頬張ると、口の中でジュワーッと溢れ出て実にウマい!
スッキリとした昔懐かしい味わいの中華そば。
とにかく食べ進む!
今回はお昼ご飯でしたが、飲んだ後に食べたら最高だと思います!
店主さんがテーブルにご挨拶に来られた際、まんさくさんへの取材の前の腹ごしらえであることをお伝えしたら、このとろろ昆布をサービスして下さいました。
このとろろ昆布は、まんさくさんがある増田町の佐藤こんぶ店製。
粘り、風味、旨味が強く、栄養価も高い函館産の最高級がごめ昆布を使用された極上のとろろ昆布です。
今回はトッピングとしてでは無く、麺を食べ終わった後のスープに入れて味わってみて下さい、とのこと。
さて、食べ終わったスープにとろろ昆布を早速投入。
みるみるうちに昆布がスープを吸って行きます。
昆布の粘りがスゴい!
トロッとした中にも程よいコシがあって実にウマい!
しかも、昆布から溶け出た旨味がキレの良い煮干系のスープが合わさると、味わいはとても円やかに。
当然、全部飲み干しました!
「名代三角そばや」さん、ごちそうさまでした。
お腹も心も大満足!
お店を出ると薄っすらと晴れ間が。
さあ、取材開始です!
まんさくさんの本社蔵がある増田町は内蔵で有名。
蔵の前の通りを歩いていると、「蔵のある町 くらしっくロード」の看板を発見。
今回は、横手市のかまくら祭りの開催期間中だったこともあり、横手市増田町まで足を延ばして観光を楽しむ方の姿を多く見掛けました。
蔵の取材を終えた2日目の午後。
蔵の近くのとある美術館まで足を運ぶことにしました。
蔵から歩いて10分弱で到着!
まんが美術館です!
中の様子を詳しくお伝えしたい所なのですが、館内は撮影禁止。
昔懐かしい物から最近の物まで、数々の漫画やイラストが展示されていました。
漫画好きな方なら時間が経つのも忘れてのめり込んでしまうハズ!
2日目のお昼ご飯です。
社長室長の佐藤公治さん達と一緒にオススメのおそば屋さんへ。
のぼりやのれんが無ければ、誰がどう見ても旅館にしか見えません。
ご覧の通り、旅館も営まれているのですが、増田の朝市が開催される末尾に2と5と9が付く日はお蕎麦を提供されるのだそう。
タイミングが良過ぎる!
というより、まんさくさんの粋な計らい、おもてなしの心に感謝です。
食べたいメニューがいっぱいあったのですが、今回は公治さんオススメの天せいろを皆で食べることにしました。
先に天ぷらが運ばれて来ました。
続いてお蕎麦も到着。
つやっつやの十割そばです!
(本来は揚げたての天ぷらを先に食べ始め、中盤で提供される湯がきたてのお蕎麦を素早く食べるというスタイルなのですが、撮影の都合上、全て揃ってから食べ始めました。
店主さん、申し訳ございません。)
では、早速お蕎麦を頂きます!
十割ということもあり、蕎麦粉本来の風味と甘味がしっかり。
蕎麦つゆはお蕎麦に負けない、かえしの効いたキレの良い味わい。
本当に美味しいお蕎麦でした。
と、ここで登場したのが、新作の柚子切り。
店主さんのご好意で特別に試食させて頂きました。
アンデスの岩塩を少し付けて食べると、お蕎麦の甘味が引き立ちます。
柚子の爽やかな香りが鼻を抜けた時の心地良さがお蕎麦と実に合う!
秋田空港まで戻って来ました。
秋田県の観光をPRする、横手のかまくらのディスプレイを発見!
かまくらの中を覗いてみると…。
何と、「まんさくの花」の蔵元、佐藤さんと御子息であり社長室長の公治さんが描かれていました!
秋田県の玄関口、秋田空港で宣伝されていることからも、秋田県を代表する酒の1つであることがお分かり頂けるのではないでしょうか。
最後に男鹿のなまはげ、秋田県職員のスギッチ主任と一緒に記念撮影。
ちなみに、スギッチ主任は秋田県の職員として10年を迎える、平成29年11月29日をもって退職されるそうです。
スギッチ主任をご覧になりたい方は秋田県へお急ぎ下さい!
写真/清野達也
文/金巻 忍