《秋田県の希少な酒造好適米「星あかり」で造られた酒！》

皆様、「星あかり」という名前の米をご存知ですか？

「星あかり」は東北地方で開発された酒造好適米なのですが、かなり希少で広く出回っておりません。

従いまして、初めて聞いた方も多くいらっしゃるかと思います。

それでは、「星あかり」について少し説明して行きます。

「星あかり」は1988年に東北地方の振興を目的として東北電力の研究開発センターが中心となって開発した米です。

母が食用米の「初星(はつぼし)」で父が酒造好適米の「美山錦」で、人工交配によって育成・開発が進められました。

「星あかり」は1996年に「K-101」の名前で公表され、試験栽培、試験醸造を重ねた後、1998年に現在の「星あかり」として商標登録されました。

「星あかり」という名前は親株の「初星」と東北電力を連想する「あかり」から名付けられました。

米の特徴としましては、美山錦に似ているのですが、酒造りとなるとなかなか造り手泣かせなのだそうです。

まず、米がとても固いので精米に時間が掛かります。

また、吸水の管理も難しく、なかなか吸わないかと思いきや、一旦吸い出すとどんどん吸ってしまうんです。

ですから、限定吸水で吸水率をキッチリ管理していくことが必須となります。

その結果、使い手が増えず、一部の契約農家さんのみが栽培する希少米になってしまいました。

ですが、手を掛ければ掛けた分だけキッチリ応えてくれる米で、父親の美山錦に似たシャープでキレの良い酒に仕上がります。

「まんさくの花の星あかり」に使用されている酵母は秋田酵母のNo.15です。

華やかで甘いメロンのような香りがほんのり香り、シャープな「星あかり」に程良いボリューム感をプラス。

「星あかり」の特徴を引き出すのに最適な酵母を選択されているように感じました。

素朴で親しみやすい飲み口、ふっくらとした米の旨味、切れの良さ。

「星あかり」がキラリと輝いています。

希少米である「星あかり」

夜空の星に例えると、無数に光る様々なオリジナルの酒造好適米の中で、「星ひかり」は小さな星の1つに過ぎません。

しかし、オンリーワンの存在としてキラリと光る存在になることを願っています。

「まんさくの花の星あかり」を是非お試し下さいませ。

(文章：金巻 忍)