洌らしくシャープに仕上げられた亀ノ尾!限定の無濾過生原酒! ◇洌 純米大吟醸 亀ノ尾 無濾過生原酒 720ml
商品説明
皆様は亀ノ尾というお米をご存知ですか?
「亀ノ尾」を一躍有名にしたのは、新潟県の「久須美酒造(くすみしゅぞう)」の「亀の翁(かめのお)」
「夏子の酒」のモデルになった蔵と言えばピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新潟県の農業試験場に保存されていた1500粒の種もみから栽培した亀ノ尾で造られたお酒です。
それでは、これから亀ノ尾について少しお話ししたいと思います。
現在、亀ノ尾は酒造好適米というイメージが強いかも知れません。
しかし、実際には食用米でもあります。
食用米として有名なコシヒカリやササニシキ、つや姫などの系譜をさかのぼって行くと亀ノ尾に辿り着きます。
当初は食用米として開発されたお米なんです。
大正・昭和初期には「神力(しんりき)」「愛国(あいこく)」と共に水稲の3大品種と称されたこともありました。
元々は食用米として、山形県庄内町の篤農家(とくのうか)、阿部亀治さんによって開発されたお米です。
しかし、食味や生産性に優れた後継品種が次々に表れたことで表舞台から一旦姿を消しました。
やがて時代は変わり、久須美酒造で「亀の翁」が製造された以降は、酒造好適米として各地の農家さんが栽培されています。
さて、今回ご紹介する「洌の純米大吟醸亀ノ尾」のお米は「小嶋総本店」の契約農家であり、蔵人でもある寒河江一紀(さがえかずのり)さんが栽培されました。
商品案内の中から寒河江さんの名前を見付けた時、私は初めて「小嶋総本店」を訪問した時のことを思い出しました。
まず始めに見学したのが蔵では無く、田んぼだったのです。
そこで、「小嶋総本店」の契約農家である寒河江さんと初めて出会いました。
お米の話の時はとても情熱的。
また、冬には蔵人として自分が育てたお米がお酒になるまでに携われることに関しては、喜びを全面に出して話して下さいました。
これまでに色々な酒造好適米を栽培して来られた寒河江さんでも今回の亀ノ尾の栽培は相当難しかったそうです。
亀ノ尾が難しいのは栽培だけではありません。
お酒の造り手にとってもハードルの高いお米が亀ノ尾。
出来たてのお酒は固いことが多く、熟成させることでようやく開いて来る物が多いです。
その辺りを意識しながら飲んでみると、「洌」として亀ノ尾を仕上げて来られた意味も見えて来ました。
柔らかく優しい「東光」に対して、キリッと引き締まった中にも味のある「洌」
スッキリとしたマスカットのような香りに、シャープな味わい。
亀ノ尾のお酒によく見られる固さは熟成されたことでこなれて来ていて、亀ノ尾本来の甘味も出て来ています。
欲を言うと、もう少し味が乗って来て欲しいなと思うのですが、今は今でシャープな味わいを楽しむことが出来ると思います。
このお酒、まだまだ良くなりますよ。
「洌の亀ノ尾」のポテンシャルの高さ、飲んで頂ければきっとお分かりになるハズ!
じっくり楽しんで頂きたいお酒です。
(文章:金巻 忍)
商品スペック | |
---|---|
容量 | 720ml |
製造元 | 小嶋総本店(山形県) |
特定名称 | 純米大吟醸 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 要冷蔵 |
メーカーサイト | http://www.sake-toko.co.jp/ |
■甘辛:やや辛口 ■原料米:亀ノ尾 ■精米歩合:50% ■アルコール度数:17度 ■日本酒度:+1.0 ■酸度:1.5 |