《これが元祖「鶴齢の無濾過生原酒」！》

2014年2月、首都圏が大雪に見舞われた冬の日、店主は新潟県の青木酒造を再訪問し、青木社長と約5年振りの再会を果たしました。

その時、1998年頃から無濾過生原酒の販売を行った当時のエピソードを聞くことが出来ました。

当時はまだ無濾過生原酒が広く出回っておらず、地元では炭素濾過も加水も行わ無いお酒に付いて厳しい意見もあったそうです。

しかし、無濾過生原酒は首都圏を中心に人気を集め、いつしか「鶴齢といえば無濾過生原酒」と評されるようになったのですが、その無濾過生原酒の第1号として販売されたのが、山田錦50%の純米吟醸です。

このお酒は鶴齢が造る純米吟醸酒の中でも最上格。

50％精米の山田錦を原料とするスペック的には純米大吟醸に匹敵する酒を無濾過生原酒で仕上げました。

この業界でよく語られる「新潟らしくない無濾過生原酒」とは一線を画し、淡麗辛口の綺麗さ・美しさを踏襲しつつ、飲みごたえがある無濾過生原酒として進化した、正統派のお酒です。

澄み切った水のような清涼な口当たり、新酒でありながら落ち着きのある深みのある酒質は「鶴齢」ならではの味わいを表現。

ファーストアタックから口の中で転がすまでの味わい1つ1つが「鶴齢」の無濾過生原酒シリーズ唯一の純米吟醸クラスであることを思わせる「格の違い」を感じさせます。

青木社長はかつて、何も手を加えていない、しぼりたて新酒のおいしさを多くの方に知ってもらいたい、という気持ちで無濾過生原酒の販売に踏み切りました。

このお酒を飲むと、皆様にもその気持ちがおわかりいただけると思います。

鶴齢の真価を見ることができる、満足度の高い1本です。