蔵元の思いはこの酒に!百十郎のルーツ!桜! ◇百十郎 純米吟醸 桜 無濾過生原酒
商品説明
《佐野屋で歴史的記録を樹立した日和の新酒!》
佐野屋での「百十郎」デビュー年は2014年。
一時「獺祭」「梵」を押さえ、堂々の週間販売ランキング1位に輝いたお酒が「百十郎 日和(ひより)」です。
「日和」の熟成前のお酒が、今回ご紹介する「百十郎 純米吟醸 桜 無濾過生原酒」
桜舞う背景にこの蔵のトレードマークと言える隈取(くまどり)が描かれた「百十郎の桜」
実はこのお酒、「百十郎」のルーツとも言うべき商品なんです。
では、これより蔵元の林さんの思いがギッシリ詰まったこのお酒の誕生秘話をお話し致します。
《意外!デビュー作のお米は秋田県のお米!》
弊社が取扱いを開始した頃、「百十郎」でメインに使われていたお米は山田錦と五百万石でした。
しかし、意外な事実が。
実は、「百十郎」が最初に使用したお米は秋田酒こまちだったんです!
これを聞いて驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なぜ、岐阜県の蔵が遠く離れた秋田県の酒造好適米を使用しているのか。
その経緯を蔵元の林さんに伺ってみました。
《秋田県醸造試験場で酒造りを学ぶことに》
2010年。
当時の「林本店」は普通酒が全体の9割を占める蔵でした。
特定名称酒を造る上で経験が不足していたこともあり、技術指導して下さる方を探していたそうです。
そんな時、偶然、秋田県の醸造試験場の方を紹介して頂けることになり、林さんは早速、秋田県まで会いに行かれました。
「秋田県の素晴らしい酒蔵で造られているようなお酒が造りたい!」
林さんの思いが通じ、醸造試験場において、杜氏と蔵人が酒造りを学べることに。
この時に出会った酒造好適米が秋田酒こまちです。
醸造試験場で学べたことへの感謝の気持ち、蔵が変わるチャンスを貰えたことは林さんの胸に深く刻まれることとなりました。
《「百十郎」の誕生とその後》
先代から林さんへ蔵元のバトンが渡されることになり、新ブランドを立ち上げる時に頭に浮かんだのは秋田県醸造試験場での日々。
林さんは秋田県醸造試験場の渡辺先生に、秋田酒こまちでお酒を仕込ませて欲しいとお願いしました。
その思いは実り、初年度の「百十郎」は全て秋田酒こまちで造られることに。
しかし、2年目からは「百十郎」を全量仕込むだけの秋田酒こまちを確保することが出来なくなりました。
そこで、当時の気持ちを忘れない為に、年に1度だけ、秋田酒こまちでお酒を仕込まれることに。
それが「桜」
「百十郎」誕生のルーツと言っても過言では無い秋田酒こまち。
林さんの思いがいっぱいに詰まったお酒なんです。
《「百十郎」は次のステージへ!岐阜県のお米で初心を表現!》
その後の「百十郎」は蔵元の林さんが杜氏として酒造りに携わった時期もありました。
蔵人もエネルギッシュな若手中心に一新しました。
更に、天然の乳酸菌をメインで使用しての酒造りにもチャレンジ。
数々の変革を遂げ、現在に至っています。
その変革の一環として、岐阜県の地酒蔵として地元のお米中心での酒造りに切り替えて行くことになりました。
そこで、2020BY、令和2酒造年度からは「桜」を岐阜ハツシモで仕込まれるようになったのです。
「林本店」は見違えるような成長を遂げ、更に次のステップに邁進しています。
蔵が変わっても、お米が変わっても変わらないのが「初心」
「百十郎」のルーツは着々と受け継がれています。
新酒らしい躍動感があり、飲んでいて心が弾みます。
新酒ですので、まだ「美しく整った」という域には達しておりませんが、しっかりとした芯や旨味があり、今後の更なる成長が楽しみなお酒。
「桜」が熟成して「秋桜」や「日和」になった味わいを想像しながら飲むのも楽しいのではないでしょうか。
例年「日和」もバッチリ確保しておりますが、まずは若々しい「桜」で春を感じてみて下さい。
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 林本店(岐阜県) |
特定名称 | 純米吟醸 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 要冷蔵 |
メーカーサイト | http://www.eiichi.co.jp/ |
■甘辛:やや辛口 ■原料米:岐阜ハツシモ ■精米歩合:55% ■アルコール度数:16度 ■日本酒度:±0 ■酸度:1.8 |