《この酒は八戸に舞うダイヤモンドダストだ！》
陸奥八仙から今年も真冬の便り「吟醸あらばしり　シルバーラベル」を入荷致しました。
この酒には「おり」がうっすらと含まれており、酒をグラスに注いだ際「おり」が酒の中を漂います。その様子は、さながら大気を舞うダイヤモンドダストのよう。

一口目からまるで雪解け水のような清冽さと、陸奥八仙らしいフルーティーな香りがシャープに広がり、陸奥八仙らしい「美味しい甘味」で口の中が満たされます。
とても軽快な印象の酒ですが、後から裏ラベルを見てアルコール度数18度台だったことに驚かされます。高いアルコール度数の酒であることを感じない飲みやすさで、うっかり飲み過ぎてしまいそうな危険な味わい。
2口目以降からはお酒の温度が上がり、味のジューシー感、濃密感がじわじわと主張を始め、原酒らしい充実感が飲み進める毎にお楽しみ頂けます。

《半年寝かせて燗酒という楽しみ方も出来ます！》
この酒は新酒のフレッシュ感を楽しむ以外にも、約半年ほど貯蔵させると新酒あらばしりとは全く異なる「もう1つの顔」を見せてくれます。
佐野屋の冷蔵庫で約半年経過した、この「シルバーラベル」を試しに一口飲んでみたところ、新酒の頃には見られなかった奥行きある甘味と旨味、さらにはキレの良さが加わり、とても驚きました。

日本酒スタッフを集めて利き酒会を行ったのですが、この半年貯蔵の酒は意外にも「燗に向く」という意見が上がり、試しにぬる燗程度にあててみると、これまた驚く程美味しかったのです。
新酒としての鮮烈さを楽しむも良し、お燗の魅力、熟成の魔力をお楽しみ頂くも良し。1本で2度、3度と美味しいお酒です。