2012年、花垣は創醸110周年を迎え、それに合わせた記念限定商品が販売されました。

ところがこの記念限定品がいずれも好評だったことを受けて、111年目以降も商品化して蔵出しすることを決定！

当初は110周年記念という1回限りの限定品だったため、採算度外視のハイコストパフォーマンスで販売されていたのですが、価格も昨年と同じく「お祭り価格」のままで再び佐野屋に帰ってくることになりました！

第1回は「越の雫」、第2回は「九頭竜」と続いた「米の違いシリーズ」

今回の原料米は、酒米の王者「山田錦」

一口目から厚みのある酸がとてもパワフル！

シリーズ中のこれまでのお酒とは異なる濃醇な飲み応えがたまりません。

酸の海に味覚が慣れてきたところで、甘味や渋味、適度な熟成感が多彩に広がり、素朴な余韻と共にきれいな切れ味を残して消えて行きます。

一口目より二口目、二口目より三口目の方が、このお酒の持つ実力が一層明確になりますので、じっくり味わいたい方に是非このお酒の真価をお確かめ頂きたいと思います。

お酒自体の骨格がとてもしっかりしているので、例えば、塩だけで味付けした地鶏の焼き物などのジューシーで旨味たっぷりのお料理との愛称は抜群。

また、酸の多さと程良い熟成感があるので、是非お燗でも飲んで頂きたいです。

兵庫県産山田錦を贅沢に使用しているのに、この価格設定と満足感はただただ「素晴らしい」の一言！

蔵元では酒販店からの取扱いの問い合わせが殺到するのだとか。

買わないと損をするレベルのお酒ですよ！！

(文章：金巻 忍)