白露垂珠(はくろすいしゅ) 竹の露
●東北の霊場、羽黒山の麓で美酒を醸す酒蔵
山形県の日本海沿岸に所在する鶴岡市は、庄内平野の中央以南を占める「米どころ」であり、市の面積は2005年の市町村合併により、東北最大を誇ります。
この地方は古くからさまざまな歴史があり、東北の霊場として知られる出羽三山神社の1つ「羽黒山」は、飛鳥時代の開山と伝えられており、現在も修験道羽黒派の総本山として崇拝を集めています。
江戸時代には徳川四天王の1人である酒井忠次の嫡流が代々鶴岡藩(庄内藩)の藩主を勤めます。
鶴岡藩は日光東照宮の修理などによる出費が膨らみ一時赤字藩へ転落しますが、豪商本間四郎三郎(本間光丘)の藩政改革により財政を立て直すことに成功します。
この改革は財政回復の他に、藩主、武士、領民の間に固い結束を生むこととなり、その固いつながりが幕末の戊辰戦争で、新政府軍を相手に無敗を誇った鶴岡藩の原動力につながりました。
現在の主な産業は農業で、中でも酒造好適米の生産量は県内トップクラス。
また、幻の酒米として知られる「亀の尾」も、ここ鶴岡で発見された米です。
鶴岡市には「くどき上手」など全国の地酒ファンに知られる6軒の酒蔵が稼動していますが、その中に佐野屋がネット販売黎明期から取り扱いを続ける実力蔵が存在しています。
その酒の名は「白露垂珠(はくろすいしゅ)」。小説家、藤沢周平が自らの作品の中で「東田川郡の酒は、鯉川と竹の露が双璧」、と評した、竹の露合資会社が造る淡麗旨口の酒です。
●修験僧に愛された酒 竹の露
「竹の露」は安政の大獄が起こった安政5年(1858年)創業の酒蔵で、もとは羽黒山の麓で年中行事に使われる酒を醸していた、造り酒屋の1つとされています。
当時羽黒山の麓では、多くの蔵が酒造りを行なっていたそうですが、ここが造る酒は毎年素晴らしく、慶応年間に羽黒山の麓から現在の住所に蔵を移築し、本格的に酒造業をスタートさせました。
そして大正13年、社名を現在の「竹の露合資会社」と改めて法人化し、以後150年以上に渡り地元で愛される酒を造り続けています。
酒名「竹の露」の由来は定かではありませんが、蔵の近隣は昔から竹の産地であり、竹林に囲まれた環境で美酒を醸す酒蔵として、いつの頃からか「竹の露」と呼ばれるようになった、とのことです。
●米、水、麹にこだわり抜く蔵元
写真の人物は、竹の露の代表社員であり製造責任者である、相沢 政男(あいさわ まさお)氏。
地元ブランド「竹の露」に続く、全国市場向けブランド「白露垂珠」を立ち上げた人物です。
竹の露の酒蔵に訪問すると、相沢代表の数々のこだわりと知識の多さに驚かされることばかりでした。
まずは「米」。白露垂珠で使用する原料米は、蔵人や杜氏、そして相沢代表が自ら栽培した酒米のみをメインに使用しており、自ら「地讃地匠の蔵」と称しています。
次に「水」。酒造りに適した水を求めて、相沢代表は長い年月と巨額を投じ、地下300メートルに広がる石英層から無菌超軟水の水脈を掘り当てることに成功。
その水を酒造りに使用しています。
そして「麹」。竹の露の麹造りは「一升盛麹蓋法(いっしょうもりこうじふたほう)」と呼ばれる製法で造られています。
この製法で造られた麹は糖化力がとても強く、余計な雑味が少ない米本来の旨味・膨らみを持つ酒が出来上がり、理想的な発酵が行えるということです。
さらに相沢代表は麹、もろみ、酒の成分分析を酒類総合研究所に依頼し、グルコース(=ぶどう糖)の濃度や、アラニン(=アミノ酸の1要素)の含有量など、特別な機器でなければ測定できないデータも重視しており、科学的な視点からより良い酒を造る研究を行っています。
●全商品がハイレベル!数々の受賞歴に輝く酒「白露垂珠」
当店で取り扱う「白露垂珠」は、顔の見える酒販店のみに限定出荷している特別ルートの商品です。
白露垂珠の酒の特徴は、どの酒も淡麗なのに旨さがあり、後味のキレがよいこと。
そして食中酒として、幅広い料理と併せて楽しむことができる点にあります。
全国新酒鑑評会では地元羽黒産の出羽燦々を使用したものを毎年出品し、数多くの金賞受賞を果たしていますが、この蔵のすごいところは高価な大吟醸酒だけでなく、1升ビン2000円台の定番酒に至るまで、国内外のコンテストや審査会で最高賞に輝くものが多い点にあります。
価格や特定名称関係なく、全商品がたいへんハイレベルであることを物語っています。
派手な香りやインパクトのある強い個性はありませんが、辛口ファンが飲もうが、甘口ファンが飲もうが、美味い酒は誰が飲んでも美味い。日本酒の本来ある姿を示しているような、王道を歩み続けている実力酒が「白露垂珠」です。
地酒.COMは蔵元との太いパイプにより、
商品の安定供給を受けています。
写真の左の方が白露垂珠(はくろすいしゅ)の蔵元、相沢政男代表、右はJIZAKE.COMの佐野吾郎です。
私と白露垂珠の出会いは佐野屋がホームページを開設して間もない1997年頃です。
当時はまだ佐野屋は地酒専門店の駆け出しで、県外の直取引蔵としては和歌山の黒牛に続く2蔵目が山形の竹の露でした。
純米吟醸 出羽燦々(現在では純米大吟醸 出羽燦々)が忘れられないくらい美味しい酒だったので取り扱いを決めました。
駆け出しで余裕がなかった頃でしたが、「蔵に行こう」と思い一人で飛行機で庄内まで行き蔵に訪問。
その夜に、蔵元のお宅でいただいた寒鱈鍋と白露垂珠の味が今でも忘れられません。
今振り返ると、この酒とともに佐野屋は成長してきました。
その頃は今のようにネットで酒が売れなかった時代でしたが、限定100本の白露垂珠の雫酒をメールマガジンで案内したところ飛ぶように売れるという体験をし、白露垂珠と共にネット販売の多くを学び成長して来ました。
今まで様々な蔵元と取引してきましたが、ネット通販初期から今をも取引が継続している長い付き合いがある酒蔵です。
白露垂珠の販売はインターネット通販を代表する佐野屋が蔵元に代わって責任を持って行わせて頂きます。
蔵元との太いパイプにより、商品の安定供給を受けており、今やネット通販の代理店的な存在となっています。
インターネットで白露垂珠(はくろすいしゅ)をお求めの際は、是非とも地酒.COM、佐野屋をご利用下さい。
各種メディアの取材には喜んでご協力させていただきます。
取材のご依頼は「お問い合せフォーム」から。
またはお電話(072-840-2920)から。
地酒.COM 佐野屋は話題性のある酒蔵の情報を御提供致します。メディアの皆様の取材に御協力させて頂きます。
2024年3月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024」にて金賞受賞!
2024年3月、東京都千代田区の学士会館において「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024」が開催されました。14年目となる2024年の今大会は260社から1,038点がエントリー。その中から「プレミアム大吟醸部門」において「白露垂珠 羅針盤 雪女神33 純米大吟醸原酒」が金賞を受賞しました!
2023年5月
2022年 4月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2022」で銀メダル受賞!
2022年4月24日から27日の4日間、ロンドンでにおいて世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2022」のSAKE部門の審査が執り行われました。
その結果、純米吟醸の部において「白露垂珠 純米吟醸 美山錦55 永遠のアイドル」がCOMMENDED(大会推奨酒)、純米大吟醸の部において「白露垂珠 純米大吟醸 出羽燦々39」が銀メダルを受賞しました。
2022年3月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2022」にて最高金賞受賞!
2022年3月8日、東京都千代田区の学士会館において「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」が開催されました。
12年目となる2022年の今大会は292社から過去最高の1064点がエントリー。その中から「メイン部門」において「白露垂珠 特撰純米酒」が見事最高金賞を受賞!「プレミアム純米部門」において「白露垂珠 純米吟醸 美山錦55 永遠のアイドル」が金賞、「プレミアム大吟醸部門」において「白露垂珠 羅針盤 純米大吟醸 雪女神33」が金賞を受賞しました。
2020年10月
●フジTV「KinKi Kidsのブンブブーン」にて紹介されました!
フジTV「KinKi Kidsのブンブブーン」2020年10月24日放送にて、女優の奈緒さんが日本酒にハマるきっかけとなった酒として、白露垂珠が紹介されました。
おすすめの飲み方として海苔を巻いたバター等をおつまみに、司会のKINKI KIDSも「おいしい!」と絶賛されました。
2020年8月
●「KURA MASTER 2020」にて金賞受賞!
「KURA MASTER」とはフランスで2017年から開催された日本酒のコンクール(品評会)です。
2020年8月31日、パリ市内で開催された「第4回KURA MASTERコンクール」は4名のMOF(フランス国家最高優秀職人章)ソムリエを含む、トップソムリエら51名の審査員が参加。
824銘柄の中から出羽燦々部門において「白露垂珠 特撰純米酒」が金賞を受賞しました。
2020年 5月
●「全国新酒鑑評会」で入賞!
竹の露は2020年5月「令和元酒造年度全国新酒鑑評会」にて入賞しました。
2020年度の全国新酒鑑評会は新型コロナウィルス感染症拡大に伴う対応として、本来執り行われるはずの結審は中止となりました。予審の結果をもって入賞酒を決定し、金賞酒は選定されていません。
2020年 2月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」にて最高金賞受賞!
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」が開催され、10回目を迎える2020年度は897点のエントリーがありました259社から897点のエントリー。
その中で「白露垂珠 純米吟醸 美山錦55 永遠のアイドル」がプレミアム純米部門において最高金賞受賞! また、「白露垂珠 無濾過純米 円熟 藍」はメイン部門にて金賞を受賞しました。
2019年 11月
●「ミラノ酒チャレンジ2019」にてデザイン賞銀賞受賞!
2019年11月11日イタリア、ミラノのレストラン兼イベントスペース「TENOHA MILANO」において「ミラノ酒チャレンジ2019」が開催。
竹の露酒造場は純米大吟醸部門において「白露垂珠 羅針盤 純米大吟醸 雪女神33」がベストデザイン銀賞を受賞しました!
「ミラノ酒チャレンジ2019」とはイタリア酒ソムリエ協会による酒品評会。審査員は酒ソムリエ協会認定の酒ソムリエ資格を持つレストランオーナーやシェフ、バーテンダーなど、イタリア在住のイタリアの飲食に強く関わる方を中心に構成されます。
2019年 6月
●「全米日本酒鑑評会 2019」で銀賞受賞!
2019年6月、ホノルルにあるハワイ・コンベンション・センターにて「US National Sake Appraisal 全米日本酒歓評会2019」の審査が行われました。512品の出品酒を香り、味、バランス、総合評価の4つのカテゴリーで審査。
その結果、大吟醸A部門において「白露垂珠 大吟醸 出羽燦々」が銀賞を受賞しました。
2019年 5月
2019年 5月
●「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019」でトロフィー受賞!
世界最大規模のワイン品評会「インターナショナルワインチャレンジ2019」のSAKE部門の審査会がロンドンで開催され、9部門のトロフィー受賞銘柄が5月18日に発表されました。
その結果、純米大吟醸の部にて「白露垂珠 雪女神 純米大吟醸原酒」が銀メダル、普通酒の部にて「清酒 竹の露」が山形・普通酒トロフィーを受賞しました。
2019年 2月
●「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」で金賞W受賞!
2月28日「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」が開催されました。9回目を迎える2019年度は250社から883点のエントリー。
その結果、「白露垂珠 特撰純米酒」メイン部門において金賞受賞。また、「白露垂珠 雪女神 純米大吟醸原酒」も大吟醸部門にて金賞を受賞しました。
2017年 5月
●「純米酒大賞2017」にて金賞受賞!
2017年11月17日 東京麹町のホテル「東京グリーンパレス」にて第9回目「純米酒大賞2017」の審査会が行われました。
「純米酒大賞」とは株式会社フルネット運営が運営する純米酒大賞制定委員会が主催しています。
全国87蔵からエントリーされた出品酒204点の中から「白露垂珠 ミラクル77 無濾過純米」が純米酒部門の金賞を受賞、また「白露垂珠 特撰純米酒」が特別純米酒部門にて金賞を受賞しました。
2016年 10月
●「食の都庄内 -庄内平野の四季と恵み-」にて紹介されてます!
2016年10月、映画『よみがえりのレシピ』制作委員会が映像提供した、「食の都庄内 -庄内平野の四季と恵み-」にて、庄内在来酒米100%白露垂珠の造りが紹介されています。
2016年 8月
2016年 6月
●ANA国際線ファーストクラスとビジネスクラスで機内酒に採用!
2016年6月より、ANA国際線ファーストクラスとビジネスクラスに、「白露垂珠 純米吟醸 美山錦55」が採用となりました。
0527山形新聞経済欄より