木桶への挑戦!富久錦にしか造れない純青の渡舟! ◇純青 渡舟 生もと純米 木桶仕込み 2017BY(平成29BY) 720ml
商品説明
※こちらの商品は現在「2019年4月」に入荷した商品を販売しています。
《無限の可能性を楽しむ酒!まだ答えがわからない酒!》
先ずこのお酒をシンプルに説明します。
それは、無限の可能性を楽しむ酒!まだ答えがわからない酒!
渡船(わたりぶね)という古い品種の米を、同じく木桶という古い道具で仕込んだ際に、どのようにすれば、米と木桶の持ち味がもっと生かされた酒になるのか。
その完成した姿は蔵にも分からない。
飲み手も分からない。
その答えを今から見つけていく酒。
飲み手、造り手が酒談義をし、完成形の答えを導き出すことに楽しさを求める酒。
それが「純青 渡舟 生もと純米 木桶仕込み」です。
《「渡船(わたりぶね)の魅力、それはとても可能性を秘めていること。》
この酒に使用されている米、渡船(わたりぶね)
滋賀県で主に使用されている渡船は6号で、背丈は高めです。
一方、今回使用されている渡船は2号で、背丈が低いので短稈渡船(たんかんわたりぶね)と呼ばれています。
短稈渡船こそ、酒米の王者、山田錦のお父さんに当たるお米です。
この渡船2号を栽培された方が豊倉町営農組合の岩佐さん。
ただの農家さんではありません。
自称酒米マニアとおっしゃるだけあってとにかく熱い!
私はその岩佐さんのご好意で、収穫前の米を見ることが出来ました。
渡船2号には原種の特徴であるヒゲが生えているんです。
《渡船2号を栽培するきっかけ、それは蔵元からの一言!》
岩佐さんが渡船2号を栽培されるきっかけは実は蔵元からの一言。
「雄町は作れますか?」
最初は雄町を栽培して欲しいと岩佐さんにオファーを出されました。
しかし、雄町の種が手に入らないということで、替わりに岩佐さんから提案されたのが渡船2号でした。
渡船は元々福岡県から雄町が船で本州、滋賀県に渡って来たのが名前の由来。
ですから、雄町と大きく変わりません。
ということで、岩佐さんの手によって渡船2号こと短稈渡船が栽培されました。
《次に木桶(きおけ)の話。》
蔵元がこの酒で表現したかったのは、渡船の旨さだけではありません
加西市の気候風土が醸し出した、「富久錦」にしか造れないお酒を「純青」で表現すること。
その為に敢えて木桶にチャレンジされたのです。
現在の仕込みタンクの主流は金属製(ホーロー・ステンレスなど。)
しかし、かつては木桶が主流でした。
昔は秋から春までの寒い時期にしか行えなかった酒造り。
それが今では技術の進歩によって一年中酒造りを行うことも可能となりました。
しかし、木桶ではそういう訳には参りません。
「富久錦」の蔵の特徴や加西市の気候風土がダイレクトにお酒に表現されるということになります。
木桶仕込みをされるに当たって、まずは、蔵で以前に使用していた木桶を解体。
使える部分だけを選抜し、再び組み立てることで2つの木桶が復活しました。
この木桶には蔵人の決意表明とも取れる、署名が施されています。
蔵人のこのお酒に掛ける決意もまた、味わいに表れていると言えるのではないでしょうか。
言わば、これら全てが「純青」のテロワールなのです。
《感じ方、考え方は人それぞれ。》
短稈渡船の原種ならではの力強い味わい。
「富久錦流生もと」の力強くも美しい酸。
お米の生産者・蔵人のチャレンジ精神の結晶、「純青の渡舟生もと純米木桶仕込み」を是非飲んでみて下さい。
そして自分なりの感想を持ってみて下さい。
この酒はどうすれば、更に持ち味が生かせるのか?
色んな答えが頭に浮かぶはずです。
いつか蔵元と話す機会があれば、その感想を伝えてみて下さい。
もし、蔵の心を動かせたなら、また一歩、「純青の渡舟生もと純米木桶仕込み」がこの酒自身の答えに近付いていくことになるでしょう。
(文章:金巻 忍・佐野 吾郎(編集))
商品スペック | |
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容量 | 720ml |
製造元 | 富久錦(兵庫県) |
特定名称 | 純米酒 |
生/火入れ | 生酒(加熱処理無し) |
保存 | 要冷蔵 |
メーカーサイト | http://www.fukunishiki.co.jp/ |
■甘辛:やや辛口 ■原料米:兵庫県加西市産短稈渡船 ■精米歩合:60% ■アルコール度数:16度 ■日本酒度:+3.0 ■酸度:2.2 |