《甘口から辛口へ！！この味の急変化についてこれるか！？》

発売は1回限り、今を逃すと翌年以降は手に入らない、それが笑四季の人気シリーズ「笑四季劇場」のお酒です！

今回の笑四季劇場、名前は「混沌のなかの法則」です。

混沌とは「無秩序でまとまりのない様子」を言います。

このお酒を一口飲んでみて「混沌」の意味はわかったような気がしました。

舌に乗っかる甘味から、最初は甘口のお酒なのかな？と思うのですが、飲み込んだ瞬間に甘口が一気に辛口に振り切れます。

油断していた私はこの切り替わりの早さについていけず、脳内が混沌(ケイオス)状態になりました。

しかしそんな混沌を感じさせるお酒ですが、決して滅茶苦茶なお酒というわけではありません。

舌で転がしているうちは甘味から少しずつ旨味に変化していく様が感じられ、辛口に振り切れた後にやって来るのはふんわりと漂うお米の香り。

急激な味の変化に驚きを感じますが、飲んでいる一瞬一瞬はいつだって美味しさを感じていました。

最終的には美味しいと思うゴールに繋がっているのが「法則」ということなのでしょうか？

是非皆様もこちらのお酒を味わいながら混沌を楽しんでください♪

《笑四季劇場とは…？》

笑四季酒造が造るお酒に「笑四季劇場シリーズ」というものがあります。

そのほとんどがその時にのみ発売される限定品。

翌年に同じ名前・ラベルの商品がリリースされることは滅多になく、その時を逃すと一生手に入らないと言っても過言ではありません。

また、パッと聞いて日本酒とは思わないような商品名や、同じく一目見て日本酒と思わないようなデザインのラベルも笑四季劇場の特徴ではないでしょうか？

過去には「恋をするたびに…」「僕が僕であるためのエトセトラ」という名前のお酒も販売されました。

これらのネーミングは蔵元兼製造責任者である竹島充修(たけしま あつのり)さんが命名してます。

一見、奇抜な名前ですが、それぞれには一応の命名理由があるようです。

例えば「恋をするたびに」は蔵元の竹島さんが酵母に恋をしているところから付けられたそう。

そのシリーズの副題「ジョヴァンカと幸福論」はたまたま付けていたラジオから流れてきた、ジョヴァンカという歌手と椎名林檎の歌「幸福論」から命名、などなどの理由です。

それぞれの商品名がどのようにして付けられたのか妄想しながら飲めるのも、笑四季劇場の魅力の一つ。

今宵の笑四季劇場は一体どのような感動を与えてくれるのでしょうか？

(文章：藤井 昇)