《酸いも甘いも苦みも渋みも。追憶するのに適したお酒。》

「追憶」。

それは過去のことを思い出ししのぶこと。

もう戻ることが出来ない過去や、遠くに行ってしまった人を懐かしむ事です。

2020-2021シーズン最後の笑四季劇場は、そんな少し寂しさを感じる言葉が商品名に用いられました。

確かにこの1年を振り返ると、いろいろな制限により身動きの取り辛い1年だったように思います。

「ちょっと前までは良い時代だった…」と懐かしみたくなるような1年だったように思います。

そういう意味でこの商品名なのかはわかりませんが(笑)

お酒を飲んだ印象ですが、全体的に「笑四季らしい」味わいでした。

メインで感じられるのは甘味なのですが、甘味だけでなく舌の上で転がるチリチリ感、若干の苦み渋みもあり、それらが見事に融合してまとまり、一つの味わいを形成しています。

酸いも甘いも苦みも渋みもあるなんて、まるで人生のようです(笑)

その味わいからもまさに、過去を振り返り、感傷に浸りながら飲むのにとても適したお酒に思いました。

今回限り、来年以降の再販がないのが「笑四季劇場」。

是非今しか手に入らない限定品を飲みながら、追憶し、感傷的になってみませんか？

(文章：藤井 昇)