玉川(たまがわ)木下酒造 日本酒
●玉川 木下酒造
「玉川」を造る木下酒造は、京都府の日本海側である京丹後市久美浜に位置する、天保13年(1842年)創業の酒蔵です。
蔵のすぐ隣に川上谷川という川が流れており、玉砂利を敷き詰めたようなとても美しい川であったことから「玉川」と命名したそうです。
海がすぐ近くに広がる漁業が盛んな土地柄のため、地元では海産物に良く合う辛口の食中酒が好まれ、玉川のレギュラー商品はそのことを反映した味わいで地元で長く愛されています。
もともとは地元を中心にした小さい酒蔵でしたが、2007年にやってきた新しい杜氏、フィリップ・ハーパーが加わったことで、名醸蔵の1つとして全国に知られることになりました。
●英国出身の杜氏 フィリップ・ハーパー
フィリップハーパー杜氏は、イギリスでも辺境の地と言われるコーンウォールの出身。名門オックスフォード大学に進学したあと、日本の英語教師派遣プログラムで来日。中学校の教師として大阪にやってきました。
日本語がほとんど話せなかった彼は、当初は飲み会の席で身振り手振りのコミュニケーションで会話するしか無かったそうですが、その時に居酒屋で美味しい日本酒と出会い、その魅力に取り憑かれます。任期が終わった後も日本に残るためビザを取り、蔵人として酒造りの世界に飛び込みます。
もし日本酒と出会うことなく、イギリスに帰って学校の先生にでもなれば、もっと安定した職につく事も出来たのでしょうが、彼は日本酒に人生を預けました。
最初奈良県の酒蔵に蔵入りし、その後大阪の酒蔵に移籍しますが、不運な事に蔵が1年間酒造りを休む事になり、やむなく蔵を離れることも経験しました。
そうした紆余曲折がありましたが、2001年に南部杜氏の資格選考試験に合格。この時、日本酒史で初となる外国出身の杜氏が誕生いたしました。
(余談ですが、来日当時の飲み仲間の1人が、現在石川県の御祖酒造(遊穂)で杜氏を勤める横道俊昭さんで、大阪の酒蔵では横道杜氏と共に酒造りをしていた経験をお持ちです。)
●個性的な商品で躍進を続ける名醸蔵へ
ハーパー杜氏が京都の木下酒造に杜氏として就任したのは2007年のことです。
この先年、木下酒造では長年勤めていた前杜氏が亡くなり、また、新しく任せられる杜氏のあてもなく、11代蔵元の木下善人社長は「自分の代で蔵を閉めることも考えた」と、その当時を振り返ります。
そんな時、知人にハーパー杜氏を紹介してもらい、実際に会って「この人になら蔵を任せられる」と思い、彼を杜氏として迎え入れました。
ここから新しい玉川がスタートするのですが、ハーパー杜氏は就任1年目からいきなり山廃仕込みと生もと仕込みに挑戦。「自然仕込」と呼ばれる商品ラインナップを展開します。
それまでの玉川は地元向けのレギュラー酒が大半で、山廃仕込で造った商品はもちろんなく、造りに携わる蔵人にも製造経験が全くないところからのスタートでした。
その後も「手つけず原酒」「タイムマシン」「やんわり」といった、ハーパー杜氏のアイデアが光る個性的な商品を続々と商品化。コアな地酒ファンを中心に徐々に知られるようになりましたが、「アイスブレーカー」の登場で、最近では従来の日本酒ファンのみならず、日本酒に興味がなかった方にも「玉川」は支持されるようになりました。
木下社長は「地元に愛されているレギュラー酒と大吟醸の酒質を守ってくれれば、あとは何をやってもいい」いう条件で、酒造りをハーパー杜氏に一任しています。
日本酒の世界では常識と思えていたことに疑問を持ち、時に酒造技術者としてのチャレンジ精神で、時に日本酒が大好きな飲み手の視点から「新しい日本酒の提案」をするハーパー杜氏。そしてその自由な発想を受け入れる木下社長の器の大きさが、地元ローカルだった「玉川」の名前を全国に知られる名醸蔵へと躍進させました。
地酒.COMは蔵元との太いパイプにより、
商品の安定供給を受けています。
写真の右が株式会社クラビシュ 佐野屋酒店の佐野吾郎、左の方が木下酒造の木下善人社長です。2013年3月に撮影しました。
「玉川(たまがわ)」の販売はインターネット通販を代表する佐野屋が蔵元に代わって責任を持って行わせて頂きます。
蔵元との太いパイプにより、商品の安定供給を受けており、今やネット通販の代理店的な存在となっています。
インターネットで喜楽長をお求めの際は、是非とも地酒.COM、佐野屋をご利用下さい。
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2023年3月
●「dancyu」に「玉川の風呂敷」が掲載されました
2023年3月号の食関連雑誌「dancyu」は「ほとばしる 日本酒2023」。
そこで「玉川の風呂敷」が掲載されました。「使えるだけで酔える?!酒蔵グッズ 小物編」のコーナーで紹介されています。
2020年 3月
●「dancyu」で「玉川 自然仕込 山廃純米 VINTAGE」掲載!
2020年3月号の食関連雑誌「dancyu」は「今の酒を知る、日本酒特集」。そこで「玉川 自然仕込 山廃純米 VINTAGE(ビンテージ)」が掲載されました。
酒場店主のオススメコーナーにて「熟成による奥行きのある味わいが肉やスパイスを丸く包み込む」として、スパイス料理に合う酒として紹介されています。
2019年 6月
●「全米日本酒鑑評会 2019」で銀賞受賞!
2019年6月、ホノルルにあるハワイ・コンベンション・センターにて「US National Sake Appraisal 全米日本酒歓評会2019」の審査が行われました。512品の出品酒を香り、味、バランス、総合評価の4つのカテゴリーで審査。
その結果、純米部門において「玉川 自然仕込 Time Machine(タイムマシン)1712」が銀賞を受賞しました。
2019年 3月
●食マガジン「dancyu」に「玉川 自然仕込 生もと純米 コウノトリ 無濾過生原酒」が掲載!
2019年3月号の食関連雑誌「dancyu」の「注目の酒」特集において「玉川 自然仕込 生もと純米 コウノトリ 無濾過生原酒」が取り上げられました。「酵母無添加の生もと」として「フレッシュな酸が花開く 燗好きの心を揺さぶられる一本」と紹介されています。
2018年 3月
●食マガジン「dancyu」に「Time Machine ビンテージ」が掲載!
2018年3月号の「dancyu」は日本酒特集。そこで熟成酒の代表として「玉川 自然仕込 Time Machine Vintage(タイムマシンビンテージ)」が取り上げられました。
「江戸時代の製法で造った低精白の純米酒を3年間じっくり熟成。みたらし団子を思わせる甘じょっぱい香りが個性的。」と紹介されています。
2017年 10月
●『日経マガジンスタイル』「ジャケ飲みしたくなる一本」で紹介されました。
2017年10月『日経マガジンスタイル』日本酒特集号の中で「ジャケ飲みしたくなる一本」として「玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー) 純米吟醸 無濾過生原酒」が掲載されました。
「日経マガジンスタイル」は日本経済新聞社が発行するフリーペーパーです。
2017年 5月
●英紙インディペンデント「ベストな10の銘柄」のベストワンに!
2017年5月英紙インディペンデントではイギリスではここ数年で日本酒が飲めるレストランやバーが増えてきたと伝えるとともに「ベストな10の銘柄」をおすすめしています。その中で「玉川Time Machine 1712」がベストワンに選ばれました。
2017年 2月
2016年 7月
●全米日本酒歓評会2016にて金賞受賞!
2017年11月17日 東京麹町のホテル「東京グリーンパレス」にて第9回目「純米酒大賞2017」の審査会が行われました。
2016年7月19日・20日、ホノルルにあるハワイ・コンベンション・センターにて「US National Sake Appraisal 全米日本酒歓評会2016」の審査が行われ、2日間で約350銘柄の出品酒が「香り、味、バランス、総合評価」の4つのカテゴリーで審査され、大吟醸B(精米歩合50%以下)部門にて「玉川 大吟醸」が金賞を受賞しました。
2016年 7月
●映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」に木下酒造杜氏・フィリップ・ハーパー氏出演!
2016年7月より公開の映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」に、日本初の外国人杜氏として、木下酒造杜氏・フィリップ・ハーパー氏が出演しています。
2015年 10月
2015年 10月
●「大阪国税局 平成27年度大阪国税局清酒鑑評会」にて優等賞受賞!
大阪国税局で毎年行われる大阪国税局清酒鑑評会。本年は全191製造場の出品酒の中から吟醸酒の部にて、玉川が優等賞に選ばれました。
2013年 6月
2012年 6月
●兵庫県豊岡市のコウノトリ基金へ寄付いたしました。
2012年6月29日、玉川コウノトリシリーズの売上の一部を、兵庫県豊岡市のコウノトリ基金へ寄付いたしました。木下酒造では、「コウノトリ育む農法」の無農薬米を使った「生もと純米コウノトリ」「純米吟醸コウノトリ」の売上の一部を、豊岡市の「コウノトリ基金」へ寄付しています。毎年の売上に応じた金額を寄付しており、平成21年から本年までの総額は43万円を超える額になりました。
豊岡市ホームページ2009年 6月