今回の訪問先は大分県杵築市(きつきし)。
大分県の美酒「ちえびじん」を造る中野酒造にやって来ました。
1874年(明治7年)に創業、現在で5代続く酒蔵です。
これが「ちえびじん」いや、よく見ると違う!漢字だ!
漢字表記の「智恵美人」は地元流通の商品です。
ちなみに、今回佐野屋で取り扱うのは特約店限定流通、ひらがなの「ちえびじん」です。
こちらが中野酒造6代目を継ぐ、中野淳之(あつゆき)さんです。
淳之さんによって「ちえびじん」というブランドが立ち上げられました。
(取材当時は専務でしたが、現在は6代目を継承、蔵元として頑張っていらっしゃいます。)
「智恵美人」という名前は、創業者の奥様「智恵」さんの名前にあやかり付けたのが始まりだということです。
やはり、智恵さんは美人だったのでしょうか。
隠れた?大ヒット商品の「紅茶梅酒」です。
実は、中野酒造で最も売れています。
弊社のリキュール類の中でも「紅茶梅酒」はダントツの1位です!
「ちえびじん」の命の源、仕込み水です。
とにかく柔らかい。
「ちえびじん」の柔らかくきれいで優しい味わいはこの水から生まれています。
因みに、この水は蔵の地下200mより湧き出した六郷満山の御霊水で、「モンドセレクション」において3年連続最高金賞を受賞。
更には、International High Quality Trophy「国際最高品質賞」の栄光にも輝いた、正しく「蔵の宝」です!!
こちらが甑(こしき)です。
もうすぐ米が蒸し上がります。
蒸気がモクモク。
酒蔵の朝の作業風景の象徴です。
蒸し上がりを前に準備が急ピッチで進められています。
いよいよです。
米が蒸し上がりました!
蒸し上がった米をスコップで掘って、放冷機に投入して行きます。
これがなかなかの力仕事!
こちらが放冷機です。
実は今回の取材の直前に新調されたばかり。
ピカピカです!
終わった後は徹底して洗浄します。
良い酒を造る為には蔵が清潔であることが必要不可欠。
どの箇所も念入りに清掃されていました。
淳之さんから蔵の説明をして頂きました。
「ちえびじん」を語る時の淳之さんの目はいつも輝いています。
タンクがズラリと並んでいます。
蔵の中では24時間、クラシック音楽がスピーカーから流れています。
これが「ちえびじん」の優しい味わいの秘訣なのかも知れません。
こちらは圧搾機。
通称「ヤブタ」です。
タンクで仕込まれた醪(もろみ)はこちらの機械で搾られます。
ケルヒャーの高圧洗浄機。
最近これを使って清掃される蔵が増えているそうです。
何と!麹室にはリンゴが置かれています!
この光景は初めて!
驚きを隠せません。
リンゴには醗酵を促進させる力があるのだとか。
こういった所にも酒に対する愛情を感じます。
麹造りの様子です。
まずは米をほぐしていきます。
蒸し米に種麹を振り掛けて行きます。
種麹のことを「もやし」と言います。
ラーメンに乗っている「もやし」とは全く関係ありません(笑)
仕込みタンクの前にやって来ました。
今から醪(もろみ)を見せて頂きます。
うわっ!ピッ、ピッ、ピンクの泡です!!
これが「ちえびじん」第一弾の赤色酵母で仕込まれた「ちえびじん LOVE PINK」の醪(もろみ)。
イチゴのような甘い香りが漂っています。
こちらが五代目、現在の蔵元、中野勢三(せいぞう)さんです。
(現在は代替わりされましたので会長です。)
さて、初日の夜のメインイベント、懇親会のスタートです。
今、注いでいる酒は「ちえびじん」で一番人気の純米吟醸。
では、「ちえびじん」の発展に!
かんぱーい!!
さあ、飲みますよー!
地元の魚を中心としたお刺身の盛り合わせ。
「ちえびじん」は優しく料理に寄り添ってくれる酒です。
柔らかい甘味と酸が特長。
口に含んだ時の程良い香りがまたイイ!
酒造りへの情熱を語る淳之さん。
普段は温和な雰囲気の淳之さんですが、酒の話になるとスイッチが切り替わります!
実に熱い!
思わず聞き入ってしまいます。
大分名物「とり天」や、大分の郷土料理なのになぜか「琉球」という名前のお刺身のヅケ等、地元グルメがズラリ!
どの料理にも「ちえびじん」はピッタリ合っていました。
料理に加え、淳之さんのトークも素晴らしいアテに。
よく飲みました♪