《春の魚と日本酒を楽しむ!》
旬の食材は安くて美味しい!
「春」
寒い冬が終わり気温が暖かくなるにつれ、スーパーに並ぶ食材にも変化が。
その代表が春の魚。
ホタルイカ、キビナゴ、マダイ等など、旬の魚は安くて美味しい!
ワインだと魚の生臭さが強調されてしまうかもしれません。
しかし日本酒にはその心配がありません。日本酒が最も活きるのが魚介類。
店主・スタッフが、今が旬の春の魚で日本酒ライフのご提案いたします!
◆春といえばホタルイカ。店主がホタルイカに合わせて飲みたい酒!
◆羽根屋 かすみざけ 純米吟醸生 1800ml富美菊酒造(富山県) 1800ml 3,598円(税込み)
店主が春の魚で一番好きなのはホタルイカ。
理由は美味しくて安い。
店主の地域だと低価格の兵庫産が多く売られています。
それに対し富山産は、見て明らかにサイズが大きい。
普段は兵庫産、そして価格が下がった時は富山産。そうやって買い別けています。
食べる時は辛子味噌です。
大きな富山産のホタルイカに合わせて飲んで、最も幸せな気分に浸れるのは富山の銘酒「羽根屋」。
もちろん他の酒でも良いのですが、同じ富山の酒の方が気持ち的にも満足する、というもの。
では羽根屋の中で、今ホタルイカと飲むならどの酒か?
となると、今だけの限定品「かすみざけ」の一択です!
もちろん「煌火(きらび)」もオススメです。ピッタリな酒だと思います。
この「かすみざけ」は、その「煌火」のうすにごりバージョン。
つまりベースは同じ酒で、こちらは新酒の限定品となります!
新酒が次々に登場する新酒のシーズン。
それと同じ時期にシーズンを迎えるホタルイカ。
そう、同じ季節物同士。
春のホタルイカには羽根屋の「かすみざけ」を合わして季節を楽しむ。
なんて品の良い飲み方なのでしょうか。
質の良い飲酒は人生をいい方向に導きます。
大変な世の中ですが、質の高い飲酒ライフで幸運をたぐり寄せましょう!
◆関西の春は「かますご」から始まる。かますごのアヒージョに店主が合わせたい酒。
「いかなご」は関西では「かますご」と呼ばれています。
店主のローカルでは大きいサイズの「かますご」を釜揚げしたものが売られています。
それを買ってきてオリーブオイルで形が崩れないよう炒めて食べる
それが店主の春の風物詩です。
しかし徐々にオリーブオイルの量が増え、ミックススパイスを加える事でいつしかアヒージョに。
それが日本酒にむっちゃ合うのです!
あわせる日本酒は何でもOK。ほぼどの日本酒に合います。
そんな「いかなご」のアヒージョに店主が合わせたい酒は、リーズナブルで美味しい日本酒!
「いかなご」は高級魚ではありません。低価格で美味しい魚です。
ならば日本酒も高級酒ではなく、リーズナブルで美味しい日本酒を選びたい。
そこで店主が選んだ酒は名前の通り「車坂 魚に合う吟醸酒」。
選んだ理由は、今の季節。
この酒が1本あれば「いかなご」に限定せずホタルイカでもマダイでも春の魚なら何だって合わすことができる!
魚が美味しい季節のユーティリティープレイヤーなのです!
値段も安いし言うことありません。
旬の食材は安くて美味しい!
そんな旬の食材には、安くて美味しい日本酒を!
店主がおすすめする 春の魚に美味しい日本酒
◆春は貝も美味い!佐野屋の番頭、金巻が推す貝と合わせたらたまらん日本酒!
春が旬の魚。
色々思い付きますが、ボスがホタルイカを書くのは分かっていました。
大好物なので。
ホタルイカのワタの旨味、美味しいですよね。
カマスゴは正直、やられたぁって思いました(笑)
これまた、ワタの苦味で酒が進む♪
で、ボスが書かなさそうなので考えた時に思い付いたのが貝です。
春は美味しい貝がいっぱい出回ります。
そして、夏は身が痩せてしまう物が多く、岩ガキやアワビなど一部を除き、あまり良い時期とは言えません。
夏の蛤は犬も食わぬ、って言葉があるくらいですから。
(犬好きな私からすれば何っ!って思わなくもありませんが。)
それと、夏は貝が食べるプランクトンの影響で貝毒による食中毒になりやすいというのもあります。
これらのことからも貝は春に食べるのが良いとされてます。
例えば、ひな祭りに欠かせない蛤。
産地問題で話題になってしまったアサリ。
どちらも汁物や酒蒸し、パスタと大活躍!
関西ではバカ貝で通っている、アオヤギ。
身はヌタ和えやお刺身、蒸し物に。
貝柱(小柱)はかき揚げにしたら最高です!
トリガイが生で食べられるのも今だけです。
ボイル・冷凍の薄っぺらいのとは全く違います。
全国的に有名な石川県七尾産はほぼ出回らないのでなかなか食べられませんが、玉川や白木久の故郷、京都府丹後産のトリガイは比較的手に入りやすいです。
手のひらサイズも珍しく無く、肉厚で旨味があってメチャメチャ美味しいです。
その他、マテ貝やサザエも美味しい!
さて、貝の一番の魅力は貝の旨味コハク酸!
身を食べた時の旨さはもちろん、加熱した時の出汁汁が最高!
同じくコハク酸を旨味に持つ日本酒との相性はバツグンです!
私が、貝を食べる時に飲みたいのは、酸が旨味にも切れにも繋がっている物です。
と書くと、いつも系統が決まってますので、今日はパターンを変えて。
キツキ・ブラン・キュベ・チエビジン。
ちえびじんから牡蠣に合うというコンセプトでリリースされている商品です。
もちろん、他の貝類にもピッタリ合います。
ちえびじん人気、他の季節の貝類とも合わせて欲しい、そんな思いで多めに仕入れております。
酸がしっかり効いていて、程よい旨味もあるので、貝にとにかく合います。
特に、酒蒸し等の染み出た出汁と共に味わう調理法よりも、身の美味さをメインに味わう調理法に向いた味わいです。
貝の醍醐味!ジワーッと染み込むような旨さの出汁に合わせたい酒はこちら!
◆料理も大好き!金巻が春になったら必ず作るメバルのアクアパッツァ!
メバルは春告魚とも呼ばれる程、春に美味しくなる魚です。
魚の多くは旬が2度あります。
春と秋、夏と冬。
例えば、春の鯛は桜鯛と呼ばれ、珍重されていますが、産卵期前なのでどうしても子に栄養が行ってしまいがち。
実は桜鯛よりも秋の紅葉鯛の方が脂が乗っていて美味しかったりします。
このように、春の魚は旨味の濃厚さで言えば秋の魚に敵いません。
替わりに、さっぱりとした美味しさ、程よい旨味を生かしたシンプルで軽い調理にはピッタリ合います。
そこでご紹介したいのが、最近イタリアンから日本の食卓にどんどん進出しているアクアパッツァ。
本来は1匹丸ごとを調理する物で、家庭では…、って思われがちでしたが、切り身で作られる方も増え、最近はネットで検索すれば簡単にレシピも出て来ます。
アクアパッツァで欠かせないのが、トマトとアサリ。
どちらも旨味を持つ食材で、淡白な白身の美味さを引き立てます。
特に春のメバルとアサリは出会い物です!
アサリの旨味がメバルの美味しさを更にアップしてくれるからです。
春野菜と一緒にちり蒸しにする時もアサリを少し加えるだけで美味さが倍増します!
さて、アクアパッツァはイタリアのナポリの郷土料理。
アクアは水って意味で、実際、焼き目を付けた魚を水で煮込んでいきます。
そこにトマトとアサリの旨味が加わり、メバルはもちろんのこと、煮汁がごちそうになります。
身を一通り食べ終わった後のシメのリゾットやパスタがメチャメチャ美味しい!
スーパーで簡単に手に入る食材ばかりなので是非お試し下さい。
アクアパッツァを食べる時に飲みたいのが車坂!
車坂ってオリーブオイルや魚介との相性が良いお酒が多いように思います。
他にも特別純米や山廃純米吟醸、上でボスがご紹介した魚に合う吟醸もピッタリ合いますが今回は純米大吟醸をチョイス。
落ち着いた車坂にしてはやや香るタイプですが、これが軽快なアクアパッツァには寧ろ合うと思います。
イタリアンですからワイングラスで楽しんでみて下さい。
金巻が実際にアクアパッツァと合わせて美味しかったお酒たち!
◆魚の骨が苦手!そんなスタッフ藤井がオススメする骨が少なめの春の魚!
実は私、季節を感じながら魚を食べるという習慣がありません。
果物や野菜ですと見た目が明らかに違うので季節を感じられますが、魚はどれも同じに見えて…(汗)
なので字面から攻めさせてもらいます!
私が紹介する春の魚は、魚へんに春と書く「鰆(さわら)」です。
もちろん、本当に字だけで選んだわけではなく、実際に食べておいしいと思えた魚です。
どの時期にスーパーに行っても置いてある気がするこの魚ですが、やはり字の通り旬は春なのだそうです。
しかしそれは関西の話で、関東方面では冬が旬という地域によって旬が変わる魚です。
(旬って地域によって違ったりするんですね!)
私が食べた時は焼き魚として食べました。
サバ科の魚らしいのですが、脂が乗ってるという印象は受けず、むしろサッパリ淡泊という印象の味わいでした。
ちなみに西京焼きやお刺身として食べても美味しいようです。
妻は実際に鰆のお刺身を食べたことがあるようで、桜色の身が綺麗でとても美味しかったと言っていました。
(スーパーで見る鰆は白色ですが鮮度によって色が変わるとかでしょうか…?)
また、個人的にこの魚の好きなところ。
それは骨が少ないところ。
魚の骨を取り除く作業が苦手で魚嫌いになったという方、結構多いのではないでしょうか?
私も嫌いにまではならないにしろ、骨を取り除く作業にストレスを覚えるタイプです。
そんな方でも鰆だったら簡単に食べられると思います。
そんなわけで、私はこの春に食べる魚として「鰆」をオススメします!
そして「鰆」と一緒に飲んで欲しいお酒として、春の食材と相性抜群のこちらなんていかがでしょう?