お客様が求めやすい価格のワインを!それが栽培のベースになってます。
そのためベルンハルト・コッホの葡萄栽培はオーガニックではありません。すべての畑をオーガニックで管理するのは難しく、コストもかかってしまうからです。 |
収穫について 温暖化による影響 2020VTは非常に暑い年だったため、ピノグリをおいしいタイミングで収穫したらアルコール度数が14から15%まで上がりました。気候変動の影響によって、綺麗なアロマを持つリースリングを造るのが難しくなっています。
30年前に比べると収穫が3週間早くなっています。つまり気温がまだ暖かい中で収穫しなければなりません。 |
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気温が高くなるとアロマが変わるので、リースリングにとっては嬉しくないですが、逆にピノノワールには良くなるともいえます。温暖化で葡萄が完熟するため、アルコール度数が高くなりがちです。今後、栽培品種を変える必要性が出てくるかもしれません。
ドイツではすでに、シラーやカベルネソーヴィニヨンも栽培されています。温暖化によって葡萄が育つようになったのですが、冬まで温暖化は進んでないので「霜害」という新たな問題が現れました。 |
醸造について ベルンハルトコッホでは、ひとつひとつの小さな区画の葡萄をできるだけ個別に醸造して、ワインになるまで別々に管理しています。そのため、ステンレスタンクの大きさも様々です。 いちばん小さいタンクで480L、それから1,000L、2,000L、3,000L、4,000L……というように、120個以上のタンクがあります。 |
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その全てのタンクに温度管理機能がついています。 | |
こちらは樽を置いているセラーです。 白葡萄の場合、基本的にドイツで伝統的に栽培されてきた品種、リースリングやグラウブルグンダー、ヴァイスブルグンダー等は、伝統的な1,200Lの大樽、シュトゥックで発酵と熟成を行います。
それより小さな750Lの樽も使用します。 |
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ケラーマイスターの仕事で重要なのは、それぞれの製造段階に応じて効率的に計画を立て実行することです。 |
最高の単一畑「Letten(レッテン)」 この畑はワイナリーのすぐ近くにあります。表土に白い石が見える石灰岩を含む混在土壌で、シルト、レス、粘土があります。ピノノワール、シャルドネに相性が良い土壌です。 この畑から少し先に行くと全然違ったキャラクターが出るというのが、たくさんの畑を所有している長所でもあります。ピノノワールは、容量20kgの小さなケースに、だいたい半分くらい、10kgほど葡萄を入れて、潰れないようにしながら手作業で収穫します。 |