実はちょっと怖い人かと思ってました、生産者のテッシュさん。

以前お会いした時はあまりお話も出来ずだったので・・。

ガチガチの理系でいかにも厳格なドイツ人、という想像でした。

が、今回は試飲会でたくさんお話し出来て、大ファンになってしまいました！

考え方が合理的で前向き。暖かい気持ちも感じました。

見習うべき未来志向の方だなあと思いました。

　→ヘヴィボトルは輸送コストも環境コストも大きいので使わない。

　→いかに安全で軽量、スタイリッシュなボトルにするか研究＆進化中。

　→スクリューキャップの手触りにまで大きなこだわり。（意識して触ってみると確かに優しい感じ！）

　→ドイツワインは名前が難しいので、それぞれのワインラベルの色を変えて買う時に簡単に選べるようにしている。...etc

ワインは土壌の違いを明確に感じられるもので、飲み比べするとはっきり分かります。

その中でも店主まーちゃんのイチオシがこの「ザンクト・レミギウスベルク」。

オレンジ色ラベル。風化した火山岩や鉄分の豊富な粘土壌。

土地に栄養もありパワフルなワインです。

上の説明にあるように、このワインの2017VTはドイツの主力新聞「Frankfurter Allgemeine」が選ぶ2018年度年間最優秀バリューワインに選ばれています。

現在のお届けは「直近10年でベスト」とテッシュさんが太鼓判を押す2013年。

白ワインで2013年と聞くと「古い？」と思うかも知れませんが、古いどころかビックリの若々しさと躍動感です。

記事にも「問題なくこれから10年の素晴らしい熟成」と書かれているとおり。

中程度の黄色。

リースリングには出にくいと言われるオレンジを思わせる甘酸っぱい柑橘香。

味わいもオレンジのような風味を持つ骨格しっかりの辛口。

特徴的な酸は細身な感じはせず堂々とエレガント。

特別な存在感が光る１本です。

白身の肉料理に合わせられる力強いリースリング。

豚カツやシュニッツェルなど、レモンがわりに是非合わせてみて下さい。

(文章：佐野 雅子)