こちらはラーマンの２つのレンジのうち、エントリー・クラスの「クラスター」

コスパの良いお薦めワインです。

新ヴィンテージ2020年からルックスも一新!

明るいフルーティーな美味しさが色彩やデザインに表現されていていい感じなんです!

もちろん相変わらずの美味しさ。

前VTも美味しいなと思って仕入れたのですが、2020年はさらに美味しい。

シャルドネは醸造家のアルコさんのお気に入り。

様々な特徴を持つからというのが理由で、料理好きなアルコさんらしいですね。

「クラスター＝房・塊」には「ブドウのように一つ一つの粒(こだわり)が合わさってできた塊・房」という意味があります。

でも、単に「ブドウの房」を指しているのではありません。

このクラスター・シリーズは「高品質のブドウ、自身の醸造力、家族やワイン業界の友人たちを束ねるもの」の意味が込められています。

誰も自分一人孤独な状況で成功できないということを思い出させてくれるもの。

ブドウ一粒ではボトル１本を満たすことはできない、ということ。

ライム、りんご、グアバや洋梨、軽くナッツっぽい香ばしさも感じる豊かな香り。

洋梨のような柔らかな果肉の果物を思わせるようなフルーティーさに加え、ビスケットを思わせる甘い樽感の柔らかさも。

充実の果実味でちょうど良いボディ感。

冷涼地域らしいきれいな酸が清涼感となり、重くなりすぎずエレガント。

爽やかさとクリーミーさの両方の要素を持ったわかりやすい美味しさです。

どなたにも好まれるストライクゾーンの広いタイプ。

シーフード、白身肉の料理に幅広く合わせられます。

ガーリックオイルで焼いたエビやチキンステーキなんかは最高でしょう!

またオイル系やクリームソース系のパスタにも。

たっぷりチーズのピザに合わせても絶対美味しいですよ!

畑：ステレンボッシュ　樹齢20年

残糖：2.6g/L 酸度：5.7g/L

オーナー兼醸造家のアルコ・ラーマンは、南アフリカワイン業界で20年働いた末、2016年に独立した新しい生産者。

自社畑を持たず買いブドウで醸造することにより、様々な地域から最上のブドウを買い付けることが可能。

これにより、畑、品種、土壌、ヴィンテージなどにおいて他とは違うユニーク性を表現することを目指している。

特定の産地に縛られない自立型のブランドであることで、さまざまな独特の産地の強みを生かしたブドウでワインを造ることが出来る。

「時に、美と言うものを追求すると、それは小さなことの中から発見したり生まれたりするものである。」というのが彼の考え。

小規模生産者らしい細部へのこだわりを追求し、自然に寄り添ったサスティナブル(持続可能な)ワイン造りを行っている。

(文章：佐野 雅子)