ルカ・マローニ95点獲得実績!個性派濃厚旨安! ◎ヴィニェティ・ザブ イル・パッソ ネレッロ・マスカレーゼ(赤) 750ml
商品説明
取り扱い当初から安定して高評価を得ている1本。
2010年VTの旨安大賞をはじめ、2012年VTのルカ・マローニ94点、2014年VTが同93点、ビベンダ4つ房、2018年VTはルカ・マローニ95点などなど、この価格帯として輝かしい実績を重ねています。
現在お届けの2021年VTは「ベルリナー・ワイン・トロフィー 2022」で金賞。
世界中でブレイクしている個性派ワインです!
一口飲んで「わっ、おいしいけど何か不思議!」と興味が湧いてくること間違いなし!
実はちょっと変わったシチリアワインなんです。
このワイン、軽い「干し葡萄」状態の葡萄が原料です。
良く知られている製法としてパッシートという「陰干し葡萄」を使う手法がありますが、イル・パッソの場合、ネレッロ・マスカレーゼは10月上旬に収穫し、葡萄を枝ごと切り離して畑で7-14日間ぶら下げておき、シチリアの太陽と北アフリカからの風によって15-20%程重さが減るまで乾燥させ糖度を上げます。
その後、バリック(主に新樽、フレンチオーク95%とアメリカンオーク5%)で4-5ヶ月間ゆっくりと熟成を行ないます。
製法的にはすごく変わっているというわけでもないのですが、これをシチリアのような元々力のある赤を造れる土地でやってみたところに面白さがあります。
こう聞くと、すごく重いワインみたいに思うかもしれませんが、そうはなっていないところがまたいいんです!
「百聞は一見(一飲?)に如かず」。
一度お試し頂きたいと思います。
パッソには、「乾燥した」という意味と「歩み」という意味があり、ラベルに足跡が描かれています。リパッソを意識した名前であると同時に、畑での手作業を含め一歩一歩最高の品質に向かって前進するイメージです。
「ネーロ・ダーヴォラのワインはどこにでもあるので、違いを出したくて造ったワイン」だそうです。
以前はネーロ・ダーヴォラを30%混ぜていましたが、2016年ヴィンテージからネレッロ・マスカレーゼ100%になりました。
以前からいずれはネレッロ・マスカレーゼ100%で造りたいと考えていたものの、当時はまだ樹齢が若すぎたので出来なかったそう。
現在は大部分のネレッロ・マスカレーゼの樹齢が高くなりとても良い状態を迎え、念願の100%で造れるようになりました。
ふちに濃いピンクが出るとても美しい色合いのルビーレッド。
ブルーベリージャムや黒糖を思わせる甘濃い果実香が豊か。
アタックは完全に甘口。
まろやかで滑らかでジューシー。
濃厚な葡萄ジュースのようです。
ベルベットのような舌触りで、果実味由来、樽由来、様々な要素が入り交じった落ち着いた甘味が印象的。
甘いだけではなく、その後は丸みのあるやわらかなタンニンや、低めの酸、黒糖を思わせるような独特のフレーヴァーがなめらかにゆったりと広がっていきます。
甘みも濃度もありますが、それでも赤ワインとしてのバランスは保たれていて、お料理に違和感なく合わせられます。また、ワインだけでも楽しめます。
本当に不思議な感じがするワインです。
ワイン・ラヴァーの皆様に強くお薦めしたい、個性と美味しさが両立された1本です!
=====【輸入元資料より】
ザブの創始者、アデュア・ヴィッラは1980年に南アメリカからイタリアへ移り、ワインの販売に携わりながらいつか自分のワイナリーを持つ事を夢見ていました。
念願の畑を購入し、10年来の友人のファルネーゼの醸造責任者フィリッポ・バッカラーロに畑を見せると、彼はその可能性を秘めた畑に惹かれ、ザブの醸造も手がけることになりました。
畑を購入してから3年間は畑の手入れに専念し、4年目に初めてワインを造りました。
その後順調に売り上げが伸びていくなか、世界中の顧客を相手にしていくことが難しくなり、アデュア・ヴィッラからファルネーゼ・グループが引き継ぎました。
葡萄は、自家畑25haからと、契約農家からの買取り葡萄を使っています。
買取り葡萄は主にスタンダードクラス(ザブシリーズ)に使い、他のクラスは主に自社畑の葡萄を使用しています。
組合の葡萄は、ファルネーゼが独自に契約した区画のものだけを使用します。
葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、ザブではアブルッツオでファルネーゼが行っているのと同様に区画に対して支払います。収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来ます。契約農家は、ザブの成長を自らの誇りととらえています。
ザブでは土着品種に力を入れていますが、シャルドネ、シラー、メルロは、シチリアで高いポテンシャルを持つため、一部ですが栽培を続けています。
エノロゴは、フィリッポ・バッカラーロの他に、ザブ常駐のエノロゴとして、2013年10月から、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、フランス等、世界各地のワイナリーで経験を積んだシチリア出身のジュゼッペ・アルファーノ(写真右下)が加入。フィリッポは、収穫時など、重要なポイントに来て、全体の指示を出します。
フィリッポは、シチリアの葡萄が好きで、特にネーロ・ダーヴォラとグリッロが好きなのでザブが気に入っています。アロマティックで、ファンタスティックで、ソフトで、タンニンがアグレッシブでないのが魅力的だそうです。
シチリアは質も高い上に量もとれます。量があれば価格を抑えられ、価格と品質のバランスを追求するにはもってこいの土地なので、「腕がなる」と言っていました。
これまでも「ルカ・マローニ」ですでに高い評価を獲得しており、ファルネーゼの資本が入ることにより、さらに質、量ともに伸びています。=====
(文章:佐野 雅子)
商品スペック | |
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タイプ | 赤 |
ヴィンテージ | 2021 |
容量 | 750ml |
保存 | 静かな冷暗所 |
生産国 | イタリア |
生産地 | シチリア州(イタリア南部) |
生産者 | ヴィニェティ・ザブ |
■味わい:フルボディ ■ぶどう品種:ネレッロ マスカレーゼ100% ■格付け:I.G.P. ■アルコール度数:13.0% |