定番人気のイルプーモのシリーズは普段の晩酌にぴったりなタイプ。

同じ生産者、サンマルツァーノが造るワインでありながら、チンクアンタやセッサンタ・アンニ、そして今回ご紹介するこのヴィンドーロは、非日常シリーズとでも呼びましょうか、がっつりフルボディなグループ。

年間を通して気温が高く雨の少ない気候。さらには昼夜の気温差が大きいという理想的な環境のもと、サン・マルツァーノの様々な畑の中でも特に高品質で完熟したブドウが栽培される畑から、樹齢40年を超えるネグロアマーロのみを使用したワインです。

2015年ヴィンテージは、ムンダス・ヴィニ2018で金賞、ベルリン・ワイン・トロフィー2018で金賞受賞！

さすが、凝縮感ハンパなし！

綺麗なルビーレッド。黒い実を思わせるような凝縮した甘い果実香。

アパッシメント（陰干しして水分を減らす）したブドウを約30%使っているため、まろやかな甘みが特徴的。

甘やかな果実味がぎゅっと凝縮され、酸には角がなく大変まろやか。

タンニンも丸いのですが舌に積もるような感覚が余韻になり、このワインの底力を感じます。

牛肉料理（霜降りだとクドくなりそうなので、赤身がオススメ）にぜひ合わせてみてください。レストランさんなら、最近注目の鹿肉にも合わせてお薦めください！

また、お料理なしでもワインだけで充分に楽しめるタイプでもあります。

「金の鉱脈のブドウ」と念じて飲めば金運アップ！・・するかもです。

=====【輸入元資料より】

東にアドリア海、南西にイオニア海の2つの地中海を臨む、イタリアのかかと部分にあたるサレント半島に位置するワイナリー。

1962年に創業した協同組合で、現在は1200以上の栽培農家を抱えています。

熟練の栽培家らの手によって造られる、太陽・大地の恵みをたっぷりと吸収したプーリアならではの土着品種で、高品質なワイン造りに取り組んでいます。

革新的な醸造技術によってブドウとテロワールの魅力を余すことなく表現した彼らのワインは、現在世界中で人気を高めています。

土壌は粘土質、石灰質に赤土土壌、その下には、 石灰質の石の層が連なります。夏は暑いが、夜は気温が下がるため昼夜の気温差があります。降水量は少なく、海風の恩恵を受けます。

これらの条件が全て揃った時、タンニンが繊細、エレガントでありながら、ストラクチャー豊かなワイン、かつ熟成に耐えうる偉大なワインの生産が可能となります。

醸造家のマリオ・エルコリーノ氏はアヴェッリーノで醸造学を学んだ土着品種の専門家で、フリウリ、アブルッツォ、ピエモンテ、トスカーナ、ラツィオ、カラブリア、シチリアなどイタリア各地で経験を積みました。ギリシア、ルーマニア、フランスなどでも活躍し、90年代にプーリアへ移住。サン・マルツァーノでの経験は2002年から。

もう一人の醸造家ダヴィデ・ラグーザ氏はフィレンツェで農業学と醸造学を修めました。以前からサン・マルツァーノの収穫を分析し、NZなどの海外での経験を経て、2013年よりワイナリーに正式入社。=====

(文章：佐野 雅子)