人気の赤、「カサーレ・ヴェッキオ」といえばモンテプルチャーノですが、実はカサーレ・ヴェッキオにはこの白のペコリーノもあります。

こちらもほんとに美味しくて、赤のモンテプルチャーノは「神の雫」で紹介された時に「この値段で買えるなんて奇跡のようなワイン」と書かれましたが、この白もそう言って過言ではありません。

ペコリーノはマルケやアブルッツオの伝統品種。

ジャンシス・ロビンソン著「ワイン用葡萄ガイド」によると、「引き締まった特色に溢れたワインを造るが、量は常に極まりなく減少している」そうで、多くがトレッビアーノに植え替えられてしまっている模様。

栽培が難しいとか量が取れないとかの理由だとは思いますが、「特色に溢れたワインを造る葡萄」がなくなっていくなんて残念ですね。

ペコリーノって名前もかわいい響きですが、味わいもまた愛され系！

これは必ずやお試し頂きたいっ！美味しいっ！

照りのある濃いめの黄色。

大変香り高く、パイナップル、パパイヤ、オレンジやりんごジャムのような様々な果実香に、ラムネ菓子のような甘い清涼感のある香り、黄色い花を連想するような香りもあります。

味わいもはっきり明快、フルーティー！どなたが飲んでも美味しさが解りやすいと思います。

香りどおりの様々な果実味が凝縮し華やか。

しっかりした肉厚感ですが、ソフトな酸もバランスよくあるため爽やかさも十分。

完熟した健全な葡萄が目に浮かぶような、プロポーションの取れた大柄なタイプ。！

時間の経過、温度の上昇とともに、軽やかに樽のニュアンスが感じられるようになり、これがまた一層このワインの美味しさになっています。

余韻にも心地良い旨味がふんわり残ります。

魚介類はもちろんのこと、白身の肉料理にもぴったり合わせられる力のある白。

白身魚のムニエルやフライ、ポーク／チキンロースト、豚カツ、串揚げ、唐揚げなどのボリューム感ある料理においしく合わせて頂けます。

「ペコリーノの力」なのか「ファルネーゼの力」なのか「大地・気候の力」なのか・・全てがうまくかみ合ってのこの美味しさなのでしょうね。

冷蔵庫に冷やしておけば、様々なメニューに幅広く合わせられます。

また、ワイン好きが集まるホームパーティーでも、皆様に喜んで頂けるでしょう！

==製造情報

畑はカルシウムが豊富な土壌で、葡萄の樹齢はとても高い。

葡萄は９月初めに葡萄がとてもよく熟した状態で手摘み。

破砕、除梗した後、3度で12時間スキンコンタクト。

柔らかく圧搾し、清澄。12度に温度管理で発酵。

80％をステンレスタンクで、残り20％を4000lの大樽で熟成。==

=====【輸入元資料より】

1994年設立。何度もイタリア最優秀生産者に選出されている、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るアブルッツォの雄。

ファルネーゼの名前は、当時のファルネーゼの王子と結婚したオーストリアの王女マルゲリータが、この土地でワイン造りに身をささげたことに因んでいます。

自家所有葡萄園は合計で150haあり、モーロ川渓谷の北側の斜面に位置し、それは太陽の恵みを受けるために最高の条件であることを意味しています。

そして高度9000フィート(約2700m)、海から18マイル(約28.9km)のところにあるマイエッラ山脈は、高品質のワインを産み出すために理想的なミクロクリマを産み出します。

自社畑以外の買い葡萄は買い葡萄は、農家と5年単位で契約。

1軒当たり平均1～3haで大きくないため、量より質を重視した栽培が出来、収穫も良いタイミングで短期間で終える事が出来ます。

24時間以内に、収穫した葡萄を醸造出来る体制にしています。

ファルネーゼは、収穫量を制限し最新技術と伝統的な手法をうまく組み合わせ、コストパフォーマンスに優れたワインを産出しています。

そのワインは、数々のワインコンクールで高く評価され、国際的にその名を知られています。

さらに、カンパーニャのヴェゼーヴォ、シチーリアのザブを所有しており、バジリカータのヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ、プーリアのヴィニエティ・デル・サレントに出資しています。いずれのワインもそれぞれの名前で出荷されています。=====

生産者については輸入元ホームページでも詳しくご紹介しております。

(文章：佐野 雅子)