ブラインドで飲んで、この価格を思う人はいないでしょう。

それもそのはず、2012年のギィ・ド・アシェット（アシェット・ガイド）で、並み居る高額クレマンを押しのけ「クー・ド・クール（＝ハートマーク。カテゴリーのベストと言える賞）」を獲得したのこそ、このジャンヌ・トマス！

恐ろしほどのコスパに秀でたクレマン・ド・ブルゴーニュ。

是非その実力を、あなたの舌でお確かめ下さい！

====【輸入元資料より】

初代ルイ・ピカメロ氏が父・ジョゼフ氏とともに1926年にリュリーに設立したワイナリー。

現在では、孫のフィリップ・ショタール氏が3代目当主。

1975年にクレマン・ド・ブルゴーニュがA.O.C.に認められる前から瓶内二次醗酵のスパークリング・ワインを生産していたという屈指の歴史を誇る生産者です。

「少量生産」「手摘み」にこだわり、最高品質のクレマン・ド・ブルゴーニュを造りだしています。

2000年にはワイナリーを新築。

岩場をくり抜いて造られたセラー（写真）は20万本のワインが保管可能。

石灰岩の壁のおかげで、一年を通して「メソード・トラディショナル」に最適な温度である12度に保たれています。

■「ワインの品質の要は原料ブドウにあり」

高品質のブドウを入手するため、ブドウ栽培農家とは深い信頼関係を築いています。

通常のクレマン・ド・ブルゴーニュ用ブドウ価格よりも高い価格で、トップ・クラスのブドウのみを調達しています。

■「最高品質のベースワイン」

クレマンの元となるベースのワインにも最高の品質を求めるため、圧力をかけずに優しくプレスし、プレス・ジュースを厳しく選定。

また醗酵にも当然細心の注意と忍耐を持って臨み、「明らかな特徴を持っている」として有名。

■「多彩なスパークリングワインを生産」

魅力溢れるブルゴーニュ・ムスーやヴァン・ムスーなど、様々なラインナップを生産しています。

=====

薄い黄色。

カスタードクリームのような大変クリーミーでまろやかな香りが特徴的。

アタックは糖度の高い柔らかな洋梨を思わせるようなまろやかな甘みを感じます。

さらに、相反するようですが、グレープフルーツ（のジャムやゼリー）を思わせるような濃厚ながらも爽やかな果実味も感じられます。

そしてさらに特徴的なのが、まるで煎りたてのアーモンドのような香ばしいナッツ感。

シャルドネとアリゴテの深みある美しい酸はきめ細やかな泡に包まれて大変まろやか。

華やかなタイプですが、落ち着きもあり品があります

強さや複雑味、上質感があり、見事としかいいようのない出来！

角のない、穏やかで豊かな味わいの辛口です。

一部をオーク樽醗酵、その後6ヶ月熟成。瓶内熟成18ヶ月以上。

一番搾りのキュヴェだけを使用した贅沢な造り。

「ニューワールド贔屓でコスパにうるさい店主」も唸ってしまう１本。

是非この驚異のクレマンをお試し頂きたいと思います！

(文章：佐野 雅子)