こちらはテラノブレのトップレンジのワインです。
毎年、最も優れた区画のブドウとカルメネールをブレンドし、そのヴィンテージの特徴を高いレベルで反映。
繊細さが特徴のフレンチオーク新樽で18ヶ月熟成。
プレミアムの名前どおり、ワイナリー渾身の１本です。
カルメネールはマウレヴァレー産。カベルネソーヴィニヨンはマイポ産。シラー、プティヴェルドとメルロはコルチャグア産。

テラノブレが最初に植樹した樹齢25年以上の自社畑から、毎年最も優れた区画のみを使用。
生育期間中の冷涼な気候と、粘土土壌や沖積石によるミネラル感といったテロワールを反映したワインです。
この2014年は、チリの有名ワインガイド誌「デスコルチャドス」2018で95点獲得の逸品!
過去のヴィンテージも長きに渡って高い評価を得ています。

チリ産でこの価格だと、フランス産の２ ３倍程度のワインのイメージ。お値段以上どころか、かなりの高級ワインです。
気軽に飲める高級ワインとして是非買い置き頂きたい１本なのです。

濃い赤紫。開栓直後は赤い果実の香りが支配的ながら、時間の経過とともに濃厚な香りになっていきます。
いちごジャム、ブルーベリージャム、チョコレート、キャラメル、ローストコーヒーなど・・甘い香り。
香りのイメージどおり、口中に大きく広がる濃厚な果実味。濃厚ながら、バランスの取れた柔らかな酸味のおかげでぼってりしていません。
タンニンはまろやかに溶け込み、エレガントなフルボディに仕上がっています。
果実の甘み、酸味、渋味というワインの味わいの主要な要素に加え、柔らかなスパイス、チョコレート、コーヒーなど様々なニュアンスが感じられる複雑味あり。

カルメネールってどっしり濃すぎてしんどいのも多いイメージなのですが、これはプレミアムの名に恥じないエレガントな力強さ！
「横綱の貫禄」ではなく「往年の大女優の貫禄」。
是非、上質のお肉をご用意して飲んで下さい。

オリがたくさんありますので、到着後は数日瓶を立ててオリを沈ませ、グラスに注ぐ時にも優しく扱ってくださいね。

=====【ワイナリーについて】
設立は1993年、首都サンチアゴ市の南300キロ、チリ最大の生産地マウレヴァレーのサンクレメンテ渓谷に会社は有り、 4つの畑合計で450haを所有。
1994年のファーストヴィンテージでたちまちその質の高さと気品ある味が認められ、それ以来年を経るごとに高級ワインの製造業者としての地位を固めています。
品種の個性を生かした果実味とボディとのバランスのとれた味わいが、テラノブレの特徴。醸造は、コンチャイトロ、バルディビエソ、サンタカロリーナで経験を積んだマルセロ・ガルシア。

テラノブレのあるマウレ・ヴァレーは、チリにおけるワイン醸造用ブドウ栽培面積のおよそ半分を占めるチリ最大のワイン産地。地形・気候的に極めて変化に富んだ広大な産地で、海岸に近いほど気候は温暖ですが、アンデス山脈へ近づくにつれて温度が下がり雨量が増え、土壌の特質も場所によって実に多様です。

現在では、マウレ・ヴァレーの他にコルチャグア・ヴァレーと冷涼地域のカサブランカ・ヴァレーにも畑を所有し、各産地の個性を生かしたワイン造りを行っています。

■カサブランカ・ヴァレー：エル・アルガロボ・ヴィンヤアード。
粘土質土壌でヴァレーの中でも最も冷涼で昼夜の寒暖差が大きいエリア。

■マウレ・ヴァレー：ラ・イゲラ・ヴィンヤード。
年間降雨量700mmの亜湿潤地中海性気候で、ヴァレーの中で最も高地で日照量が多く昼夜の寒暖差が大きいエリア。

■コルチャグア・ヴァレー：ロス・カクタス・ヴィンヤード、ロス・リングエス・ヴィンヤード。
温帯地中海性気候で風通しが良いエリアで、ブドウはゆっくりとアロマ豊かに完熟。

(文章：佐野 雅子)