【極甘口ワインは温度の上昇で吹きこぼれやすいため、高温期にはクール便（クール料金500円）のご利用をお願いしております。】

アイスワイン専門ワイナリーの手がけるグレート・バリューなアイスワインです！

ドイツやオーストリアでは「アイスヴァイン」と呼ばれる、文字通り「氷のワイン」、自然環境で凍った葡萄が原料です。

他の国で、フリーザーで凍らせた葡萄を原料に作っている類似品もありますが、あくまで「もどき」です。

カナダやドイツ、オーストリアでは人工的に凍らせた葡萄はアイスワイン（ヴァイン）は名乗れません。

通常のワイン用の葡萄はすっかり収穫を終えた１２月から１月にかけ、最も気温が低い時間帯に凍った葡萄を手作業で収穫します。

産地によって収穫出来る気温が定められており、気温が下がる夜間から朝方の暗いうちに収穫することもあります。

収穫した葡萄を素早く圧搾すると水分は凍っているので糖分の高い果汁が取れます。それを醸造したものがアイスワインです。

写真は、いかにもカチカチな葡萄の房と、凍った果粒、収穫風景です。（参考写真です。ご紹介ワインのものではありません。）

氷点下の労働条件。

遅くまで畑に葡萄をおいておくため、腐敗や動物による被害のリスク、そのうえ収穫量はごく僅か。

このようなことで、アイスワインは当然、高級ワインとなります。

さらに、カナダ産のアイスワインは、収穫時／圧搾時の規定気温がドイツの-７度より１度低い-８度なので搾汁はより少なく（なんと普通のワインの８分の１以下）

また糖度基準（ブリックス度）もドイツの２２度以上に対しカナダでは３５度以上と厳しいため、それらが更にお値段に反映されます。

ということで、お高いこともありあまり市場に出回っていないカナダ産アイスワインですが、本当に美味しいんです！

=====【輸入元資料より】

2005年、元オンタリオ州ワイン醸造・栽培協会会長、カナダを代表する醸造家ジェイミー・マクファーレン氏によって設立された、オンタリオ州で２軒しかないアイスワイン専業ワイナリー。

コート・ドールのユベール・ミラーで修行を積み、1983年にはナイアガラ産初の商業用アイスワインの<醸造に携わったアイスワイン醸造のパイオニア。

その活躍はワイン、アイスワイン、スピリッツ、高アルコールワインの醸造だけで留まらず、消費者動向の調査、商品開発、ブドウ購入、ワイナリー経営等、まだまだ未熟であったカナダワイン産業発展のため力を注いできました。

また、ブロック大学では、冷涼な産地のブドウ栽培と醸造研究チームの主任ディレクターとして６年間にも亘り後輩育成、ワイン産地の発展の為の研究開発を行ってきました。

初ヴィンテージの2005年からいきなりモンドセレクションで最優秀金賞を受賞。

カナダ最高峰のアイスワインとして世界各国から注目を集めます。

蔵ではアイスワインの醸造だけにこだわり年間わずか３０００ケース程の良質なワインを産み出します。

シロクマと北極星のかわいいラベル。

ポラリス（北極星）は古くから旅人が道しるべとして利用してきた重要な星座。

今日では、「大切な人のもとに迷わずにたどり着く」といった意味も含めロマンティックな星座として人々の憧れになっています。

この星座をモチーフにしたラベルデザインには、そんな素敵なメッセージが込められているのです。==============

このヴィダルという葡萄、聞き慣れないかもしれませんが、カナダでは広く栽培されている品種です。

耐寒性がありしっかりと成熟するうえ、果皮が厚く貴腐の影響を受けにくいため、遅摘みして造るアイスワインに大変向いた品種なのです。

濃い金色。

缶詰の黄桃やマンゴーのような甘く濃密な香り。

味わいもトロトロの極甘口でまさにシロップ！

アイスワインの不思議なところは、葡萄が原料なのに違うフルーツの味になることなんです。

糖度の高い完熟の桃、マンゴー、パイナップルやパパイヤのようなトロピカルフルーツをさらに甘く煮詰めたような甘さ、蜂蜜やバニラを思わせる甘さ、そしてその甘さの中に、ナツメグのような甘くスパイシーな風味もかすかに感じます。

様々なタイプの甘みの要素が含まれた複雑にして官能的、退廃的にさえ感じる極甘口です。

たくさん飲むためのワインではありません。少しの量をゆっくり時間をかけてだらーりトロケる至福の時を過ごす為のワインです。

炭酸や軽い味わいのスパークリングワインで割ってもとっても美味しいですよ！

開栓後冷蔵保存で１ヶ月ぐらいは充分にお楽しみ頂けます！１日がんばった自分へのご褒美としてちょっとずつ毎日飲むのも楽しいですね！

2019年VT：マイナス13度で収穫後、ステンレスタンクで60日かけて発酵。ステンレスタンクで12ヶ月熟成。

(文章：佐野 雅子)