この2015年VTはバックヴィンテージとして日本に少量だけ入ってきたもの。

店主まーちゃん、そんな事情を知らなかったもんだから、さて画像もできたし売りますかーと思ったらもう輸入元で完売してました・・。

輸入元完売次回入荷予定なしのため、入荷は今回限り。在庫限りで終了です。

ワイナリーとしては新しいヴィンテージも造ってますが、それも輸入元入荷未定とのこと。

今、猛烈に悔やんでおります・・。

飲み頃、めちゃくちゃ美味しいもん。多くの皆様に飲んで頂きたかった・・。

(これを読んだ時にはもう売り切れてた場合には、ピノ・ノワールを買ってください。ピノもめちゃくちゃ美味しいです。)

レモンやリンゴのような爽やかで甘酸っぱい豊かな果実香と、上品な樽香。

レモンキャンディを思わせる凝縮感ある果実味にあふれています。

きれいな樽のふくよかさもふんわり溶け込んだ深みのある味わい。

爽やかかつまろやかな酸もしっかりあるため、果実味の凝縮感にくどさは皆無。

全ての要素が調和し、逸品と呼ぶにふさわしい素晴らしいシャルドネです。

レストランに持ち込むのにもお薦め。

価値ある美しい逸品です。

スリー・スティックスは、キスラー、ルトゥム、ゲリー・ファレル等、数々のトップワイナリーと畑を所有しているビル・プライス(プライス・ファミリー・ワインズ経営者)として個人のブティックワイナリー。

「世界最高水準のカリフォルニアワインを造る事」を目的に2002年設立されました。

2014年からは、ボブ・カブラルをワインメーカーに起用。

ボブは、Williams Selyem Litton Estate Vineyard Pinot Noir2007でWE誌100点を獲得。

また2011年度WE誌で、Winemaker of the Yearを受賞。

ソノマで「ピノの代名詞」と謳われる凄腕の醸造家です。

スリー・スティックスは所有するデュレルやギャップス・クラウンなどの著名な自社畑から、キスラーを始め20ものトップブランドへ葡萄を提供。

いずれも高評価なワインを生み出しています。

その中でも最も優れた葡萄が造られる区画を選び、スリー・スティックスを生み出しています。

生産量はわずか4000ケース。

60％はメーリングリストの顧客に、残り40％はディストリビューターに分けられ、更にその40％の内の70％が全米トップのレストランへ販売されています。

アメリカ国内でほぼ消費されてしまう為、輸出に振り分けられる量は極小。

最近では全米一予約が困難とされるナパの名店「フレンチ・ランドリー」にも採用され、「NOBU」「マイケル・ミーナ」「オレオール」「アラン・ウォンズ」等のミシュラン星付き高級レストランでも提供されています。

また、フード＆ワイン誌2017年度ベスト・ソムリエの一人として取り上げられたエイガーン所属のチャド・ウォルシュも顧客の一人となっています。

このエステートはピノ・ノワールで有名になりましたが、明るく豊潤なカリフォルニアのシャルドネも感動を与えます。

ボブがワインメーカーに就任してからスリー・スティックスのポートフォリオにシャルドネを加えたいと願っており、このシャルドネは生まれました。

ブドウ樹はギャップス・クラウンの霧と風の冷涼気候と相性抜群の100%ディジョン・クローン。

ギャップス・クラウン・ヴィンヤードはソノマ・マウンテン西部の斜面、AVAぺタルマ・ギャップの標高300-800フィートの位置にあります。

ロームと粘土質ロームで構成された水捌けの良い土壌。葡萄樹の育成に絶好な西向き。

非常に良質なピノ・ノワールとシャルドネを生み出し、ソノマ・コーストでも最も優良な一つとして数えられる素晴らしい畑です。

ブドウの生育期間は長くなり、完熟、凝縮、多層感あるぶどうになります。

美しい透明感と力強い凝縮感を両立した唯一無二の個性が感じられます。

鮮やかさが特徴的なワインです。

2015年は4年目となる干ばつが続き、前シーズンと同じく温暖な気候のため早い開花を迎えました。

打って変わって春は強風と冷雨に当たり、葡萄が均一に実を付けず、あっという間に8月には収穫に入りました。史上最も早い収穫です。

例年に比べ収穫量が25%減少しましたが、その代わりに小ぶりで凝縮感ある実で、「Less is more---より少ないことは、より豊かなこと」を体現するような、飲みごたえある豊潤な味わいのワインになりました。

100%フレンチオーク樽(内40%新樽)。

(文章：佐野 雅子)